管理 bean (m-bean) は、一定のデザインパターンに準拠する Java オブジェクトです。これらのデザインパターンは、JavaBeansTM コンポーネントモデルから派生して作成されています。デザインパターンを使用すると、m-bean のプロパティ、アクション、およびイベントを定義できます。また、m-bean 内の読み取り専用のプロパティと読み書き両用のプロパティの区別もできます。m-bean のデザインパターンに準拠するには、個々の m-bean は JavaBeans コンポーネントでなければなりません。
m-bean インスタンスは、フレームワークへの登録が終わるとすぐに管理できます。m-bean のインスタンス化と登録は、次の要素によって行えます。
エージェント
エージェント内のアダプタを通して接続されたマネージャ
フレームワークを通してアクセスしたいオブジェクトはすべて、m-bean として記述されている必要があります。このようなオブジェクトには、次のようなものがあります。
エージェントで管理したいリソース
リソース管理に提供したいサービス
これらのオブジェクトを表現する m-bean は開発者自身で記述します。Java Dynamic Management Kit のコンポーネントの一部は、m-bean として実装されています。
エージェントが動作している間、m-bean はメモリー内に保持されます。
メモリー内の情報はすべて、エージェントが停止する時に消失します。そのためエージェントは、その起動時に情報をリポジトリに読み込み直す必要があります。コンパイルされた m-bean クラスは、エージェントの CLASSPATH 環境変数に指定されている任意のディレクトリに格納できます。