GNOME 2.0 問題の解決方法 (Solaris 版)

第 2 章 インストール時の問題

この章では、GNOME 2.0 デスクトップを SolarisTM 8 オペレーティング環境または Solaris 9 オペレーティング環境にインストールするときに発生する問題について説明します。

2.1 インストールログ

問題 

インストール時のエラーが記録されるのはどこですか。 

解決方法 

GNOME 2.0 デスクトップの最新のインストールログは次の場所にあります。/var/sadm/install/logs

2.2 インストール失敗時のエラーメッセージ

問題 

次のエラーメッセージが表示されて、インストールが失敗します。 pkgadd: ERROR: cppath(): unable to start

解決方法 

使用している tar のバージョンが間違っているか、tar ファイルが壊れています。Solaris または GNU の tar バージョン 1.13 以上を使用する必要があります。tar ファイルが壊れている場合、もう一度 tar ファイルをダウンロードする必要があります。 

2.3 GNOME 1.4 デスクトップのアンインストール

問題 

システムには GNOME 1.4 デスクトップがインストールされています。GNOME 1.4 デスクトップをアンインストールするにはどのようにしたらいいですか。 

解決方法 

次の手順を実行します。  

  1. CDE に root としてログインします。

  2. 端末ウィンドウを開きます。

  3. cd /var/sadm/prod と入力します。

  4. java uninstall_gnome_1_4 と入力します。

GNOME 2.0 デスクトップがすでにインストールされている場合は、GNOME 1.4 デスクトップを削除できます。root としてログインし、次のコマンドを実行してください。 /usr/sbin/remove-gnome -version 1.4

2.4 GNOME 2.0 デスクトップのアンインストール

問題 

GNOME 2.0 デスクトップをアンインストールするにはどのようにしたらいいですか。 

解決方法 

次の手順を実行します。

  1. root としてログインします。

  2. 次のコマンドを実行します。 /usr/sbin/remove-gnome

2.5 インストーラを使わない GNOME デスクトップのインストール

問題 

GUI インストーラを使わずに GNOME 2.0 デスクトップをインストールするにはどのようにしたらいいですか。 

解決方法 

GUI インストーラの代わりのテキストベースのインストールスクリプトを実行します。このためにはまず、tar ファイルを展開して、現在のディレクトリ内に GNOME ディレクトリを作成します。次に、自分のシステムアーキテクチャに対応するスクリプトを実行します。  

SPARC 版: ./GNOME/sparc/pkgs/install

x86: 版: ./GNOME/i386/pkgs/install

2.6 インストール時のアクセス権の問題

問題 

正しいバージョンの tar ファイルと gunzip を使用していますが, unzip を実行して tar ファイルを展開すると、ファイルとディレクトリが見当たりません。インストールが失敗します。

解決方法 

root としてログインしてから、gunziptar を使用して、パッケージを展開します。

2.7 インストール後に ScrollKeeper が正しく動作しない

問題 

JumpStart、アップグレード、および Live Upgrade によるアップグレードの終了後、ScrollKeeper が正しく更新されません。 

解決方法 

ソフトウェアの依存関係に問題があります。この問題を回避するには、次の手順を実行します。  

インストール、アップグレード、および Live Upgrade によるアップグレードが、ルートファイルシステムの中で直接行われた場合、ScrollKeeper データベースは、各パッケージに付属するインストール後スクリプトにより、インストール中に必要に応じて更新されます。 

インストールがルートファイルシステムディレクトリの中で直接行われない場合は、インストール後スクリプトは ScrollKeeper データベースを更新しません。 

最初にログインするときに、ScrollKeeper データベースを手動で更新する必要があります。この作業を実行するには、root のアクセス権が必要です。次のコマンドを実行します。  

  1. su password

  2. /usr/bin/scrollkeeper-rebuilddb

/usr/bin/scrollkeeper-rebuilddb ファイルが次の場所に置かれている場合もあります。{INSTALL_ROOT}/usr/bin/scrollkeeper-rebuilddb