Sun Cluster 3.2 ご使用にあたって (Solaris OS 版)

マニュアルページ

この節では、Sun Cluster のマニュアルページの誤り、記載漏れ、および追加について説明します

ccp(1M)

ccp(1M) マニュアルページの次の更新された概要の節と追加されたオプションの節は、Cluster Control Panel (CCP) ユーティリティーでセキュアシェルがサポートされるようになったことについて説明しています。

形式


$CLUSTER_HOME/bin/ccp [-s] [-l username] [-p ssh-port] {clustername | nodename}

オプション

次のオプションを指定できます。

-l username

ssh 接続のためのユーザー名を指定します。このオプションは、ユーティリティーが CCP から起動される際、cconsolecrlogin、または cssh ユーティリティーに渡されます。ctelnet ユーティリティーは、このオプションを無視します。

-l オプションが指定されていない場合、CCP を起動したユーザー名が有効になります。

-p ssh-port

使用するセキュアシェルポート番号を指定します。このオプションは、 ユーティリティーが CCP から起動される際、cssh ユーティリティーに渡されます。cconsolecrlogin、および ctelnet ユーティリティーは、このオプションを無視します。

-p オプションが指定されていない場合、安全な接続のためデフォルトのポート番号 22 が使用されます。

-s

telnet 接続の代わりに、ノードコンソールへのセキュアシェル接続を使うことを指定します。このオプションは、ユーティリティーが CCP から起動される際、cconsole ユーティリティーに渡されます。crlogincssh、および ctelnet ユーティリティーは、このオプションを無視します。

-s オプションが指定されていない場合、cconsole ユーティリティーは、コンソールに telnet で接続します。

-s オプションを上書きするには、cconsole グラフィカルユーザーインタフェース (GUI) で「オプション」メニューの「SSH の使用」チェックボックスを選択解除します。

cconsole(1M)、crlogin(1M)、cssh(1M)、および ctelnet(1M)

cconsolecrlogincssh、および ctelnet を組み合わせたマニュアルページの、次の更新された「形式」の節と追加された「オプション」の節は、Cluster Control Panel ユーティリティーでセキュアシェルがサポートされるようになったことについて記述しています。

形式


$CLUSTER_HOME/bin/cconsole [-s] [-l username] [clustername… | nodename…]
$CLUSTER_HOME/bin/crlogin [-l username] [clustername… | nodename…]
$CLUSTER_HOME/bin/cssh [-l username] [-p ssh-port] [clustername… | nodename…]
$CLUSTER_HOME/bin/ctelnet [clustername… | nodename…]

説明

cssh

このユーティリティーは、セキュアシェルによりクラスタノードに直接接続を確立します。

オプション

-l username

リモート接続のための ssh ユーザー名を指定します。このオプションは、cconsolecrlogin、および cssh コマンドで有効です。

あとで指定されるクラスタとノードが、接続時に同じユーザー名を使用するように、この引数の値は記憶されます。

-l オプションが指定されていない場合、コマンドを起動したユーザー名が有効になります。

-p ssh-port

使用するセキュアシェルポート番号を指定します。このオプションは、cssh コマンドで有効です。

-p オプションが指定されていない場合、安全な接続のためデフォルトのポート番号 22 が使用されます。

-s

ノードコンソールに接続するために、 telnet の代わりにセキュアシェルを使用することを指定します。このオプションは、cconsole コマンドで有効です。

-s オプションが指定されていない場合、ユーティリティーはコンソールに telnet で接続します。

cconsole グラフィカルユーザーインタフェース (GUI) から -s オプションを上書きするには、「オプション」メニューの「SSH の使用」チェックボックスを選択解除します。

clnode(1CL)

clresource(1CL)

clresourcegroup(1CL)

r_properties(5)

rt_properties(5)

Failover リソースタイプのプロパティーに Sun Cluster 3.2 リリースの非大域ゾーンでのスケーラブルサービスのサポートに関する誤った記述が含まれます。これは、リソースタイプの Failover プロパティーが FALSE に設定され、リソースの Scalable プロパティーが TRUE に設定されているリソースに適用されます。

serialports(4)

次の情報は、serialport(4) のマニュアルページの「説明」の節への追加です。

ノードコンソールへのセキュアシェル接続をサポートするには、/etc/serialports ファイル内に、各ノードのコンソールアクセスデバイス名およびセキュアシェルポート番号を指定します。コンソールアクセスデバイスでデフォルトのセキュアシェル構成を使用する場合は、ポート番号 22 を指定します。

SUNW.Event(5)

SUNW.Event(5) のマニュアルページに、Solaris 10 OS では、CRNP (Cluster Reconfiguration Notification Protocol) は大域ゾーンでのみ動作するという記述が抜けています。