Sun Cluster のシステム管理 (Solaris OS 版)

Procedureファイルからディスクパスを監視する

ファイルを使ってディスクパスを監視したり、その監視を解除する場合は、次の手順を使用します。

ファイルを使用してクラスタ構成を変更するには、まず現在の構成をエクスポートします。このエクスポート操作により XML ファイルが作成されます。このファイルは、変更する構成項目を設定するために修正できます。この手順では、このプロセス全体を説明します。


注意 – 注意 –

DPM は、Sun Cluster 3.1 10/03 ソフトウェアより前にリリースされたバージョンが動作するノードではサポートされません。ローリングアップグレードが行われているときには DPM コマンドを使用しないでください。すべてのノードをアップグレードしたら、DPM コマンドを使用する前にこれらのノードをオンラインにする必要があります。


phys-schost# プロンプトは、グローバルクラスタのプロンプトを表します。この手順は、グローバルクラスタ上で実行します。

この手順では、長形式の Sun Cluster コマンドを使用して説明します。多くのコマンドには短縮形もあります。コマンド名の形式の長短を除き、コマンドは同一です。コマンドのリストとその短縮形については、付録 B Sun Cluster オブジェクト指向コマンドを参照してください。

  1. クラスタの任意のノードで、スーパーユーザーになるか、RBAC の承認 solaris.cluster.modify を提供する役割になります。

  2. デバイス構成を XML ファイルにエクスポートします。


    # cldevice export -o configurationfile
    
    -o configurationfile

    XML ファイルのファイル名を指定します。

  3. デバイスパスが監視されるよう、構成ファイルを変更します。

    監視するデバイスパスを検索し、monitored 属性を true に設定します。

  4. デバイスパスを監視します。


    # cldevice monitor -i configurationfile
    
    -i configurationfile

    変更された XML ファイルのファイル名を指定します。

  5. この時点でデバイスパスが監視されていることを確認します。


    # cldevice status
    

例 5–49 ファイルからディスクパスを監視する

次の例では、ノード phys-schost–2 とデバイス d3 の間のデバイスパスが、XML ファイルを使用することによって監視されています。

最初に、現在のクラスタ構成をエクスポートします。


# cldevice export -o deviceconfig

deviceconfig XML ファイルは、 phys-schost–2d3 の間のパスが現在は監視されていないことを示しています。


<?xml version="1.0"?>
<!DOCTYPE cluster SYSTEM "/usr/cluster/lib/xml/cluster.dtd">
<cluster name="brave_clus">
.
.
.
   <deviceList readonly="true">
    <device name="d3" ctd="c1t8d0">
      <devicePath nodeRef="phys-schost-1" monitored="true"/>
      <devicePath nodeRef="phys-schost-2" monitored="false"/>
    </device>
  </deviceList>
</cluster>

そのパスを監視するには、次のように、監視される attributetrue に設定します。


<?xml version="1.0"?>
<!DOCTYPE cluster SYSTEM "/usr/cluster/lib/xml/cluster.dtd">
<cluster name="brave_clus">
.
.
.
   <deviceList readonly="true">
    <device name="d3" ctd="c1t8d0">
      <devicePath nodeRef="phys-schost-1" monitored="true"/>
      <devicePath nodeRef="phys-schost-2" monitored="true"/>
    </device>
  </deviceList>
</cluster>

cldevice コマンドを使用して、ファイルを読み込み、監視を有効にします。


# cldevice monitor -i deviceconfig

cldevice コマンドを使用して、この時点でデバイスが監視されていることを確認します。


# cldevice status

参照

クラスタ構成のエクスポート、および結果の XML ファイルを使用したクラスタ構成の設定の詳細は、cluster(1CL) および clconfiguration(5CL) のマニュアルページを参照してください。