表 1–2に、750 MB 未満の物理メモリーを持つ Solaris ホストのパーティション分割案を示します。この案では、End User Solaris ソフトウェアグループ、Sun Cluster ソフトウェア、および Sun Cluster HA for NFS データサービスをインストールします。ディスク上の最後のスライスであるスライス 7 には、ボリューム管理ソフトウェア用に若干の量を割り当てます。
この配置は、Solaris ボリュームマネージャー ソフトウェアまたは VxVM ソフトウェアの使用を意図したものです。Solaris ボリュームマネージャー ソフトウェアを使用する場合は、状態データベースの複製用にスライス 7 を使用します。VxVM を使用する場合は、スライスに 0 の長さを割り当てることで、あとでスライス 7 を解放できます。この配置によって 必要な 2 つの空きスライス 4 と 7 が確保され、ディスクの終端に未使用領域が確保されます。
表 1–2 ファイルシステム割り当ての例
スライス |
内容 |
割り当てサイズ |
説明 |
---|---|---|---|
0 |
/ |
6.75GB |
スライス 1 潤オ 7 に領域が割り当てられたあとに、ディスク上に残っている空き領域。Solaris OS、Sun Cluster ソフトウェア、データサービスソフトウェア、ボリュームマネージャーソフトウェア、Sun Management Center エージェントおよび Sun Cluster モジュールエージェントのパッケージ、ルートファイルシステム、データベースおよびアプリケーションソフトウェア用に使用されます。 |
1 |
swap |
1GB |
512 MB - Solaris OS 用 512 MB - Sun Cluster ソフトウェア用 |
2 |
オーバーラップ |
8.43GB |
ディスク全体 |
3 |
/globaldevices |
512MB |
このスライスは、Sun Cluster ソフトウェアによって後で別のマウントポイントに割り当てられ、クラスタファイルシステムとしてマウントします。Solaris 10 OS 上で、専用パーティションではなく、lofi デバイスを選択する場合、スライス 3 を未使用のままにします。. |
4 |
未使用 |
- |
VxVM でルートディスクをカプセル化するための空きスライスとして確保します。 |
5 |
未使用 |
- |
- |
6 |
未使用 |
- |
- |
7 |
ボリューム管理ソフトウェア |
20MB |
Solaris ボリュームマネージャー ソフトウェアにより状態データベースの複製用に使用するか、スライス解放後に VxVM によってインストールの際に使用します。 |