Messaging Server をインストールするときに、次のインストールワークシートを使用して記録をつけておくと、インストールプロセスで役立ちます。これらのインストールワークシートは、Messaging Server を何度もインストールしたり、アンインストールしたり、アップグレードのためにアップグレードしたりする際に再使用できます。
インストール中に指定したすべてのポート番号と、そのポート番号を使用する特定のコンポーネントを記録しておきます。
ワークシートには次のものがあります。
Java Enterprise System インストーラ、または以前の Directory Server インストールにより、Directory Server をインストールできます。Directory Server のインストール情報と設定パラメータを表 15–2 に記録します。管理サーバーと Messaging Server のインストールと設定を行うときや、Messaging Server の実行時初期設定を行うときに、これらのパラメータが必要となります。その他の情報については、『Sun Java System Messaging Server 6 2005Q4 管理ガイド』を参照してください。
表 15–2 Directory Server インストールパラメータ
パラメータ |
説明 |
例 |
設定対象 |
実際の設定値 |
---|---|---|---|---|
Directory Installation Root |
Directory Server ホストにあるディレクトリで、サーバープログラム、設定、保守、および情報のファイルの格納専用に使用されます。 |
/var/opt/mps/serverroot | ||
ホスト |
完全修飾ドメイン名。完全修飾ドメイン名は、ホスト名とドメイン名の 2 つの部分から構成されます。 |
svr1.west.sesta.com |
管理サーバー設定 | |
LDAP Directory Port Number |
LDAP ディレクトリサーバーのデフォルトは 389 です。 |
389 |
管理サーバー設定と Messaging Server 設定 | |
Administrator ID and Password |
設定情報を担当する、または設定情報に責任を持つ管理者。 管理者のパスワード。 |
AdminPaSsWoRd |
管理サーバー設定 | |
User and Group Tree Suffix |
ユーザーとグループのデータが格納されるディレクトリツリーの最上部の LDAP エントリの識別名。 |
o=usergroup | ||
Directory Manager DN and Password |
UNIX の ルート に相当する権限を持つディレクトリ管理者。通常この管理者は、ユーザーとグループのデータに責任を持ちます。 ディレクトリマネージャのパスワード |
cn=Directory Manager pAsSwOrD |
comm_dssetup.pl Perl スクリプトと Messaging Server 設定 | |
Administration Domain |
管理制御の対象範囲。 |
System Lab |
管理サーバー設定 |
Java Enterprise System インストーラを通じて管理サーバーの初期実行時設定プログラムを実行するときは、インストールパラメータを次の表に記録します。これらのパラメータの中には、Messaging Server 初期実行時設定に必要なものがあります。いくつかの質問項目については、「Directory Server インストール用ワークシート」も参照してください。
表 15–3 管理サーバー初期実行時設定プログラムのパラメータ
パラメータ |
説明 |
例 |
実際の設定値 |
---|---|---|---|
Fully Qualified Domain Name |
ホストマシンの完全修飾ドメイン名。 |
svr1.west.sesta.com | |
Server Root Definition |
管理サーバーがインストールされる root ディレクトリで、サーバープログラム、設定、保守、および情報ファイルの格納専用に使用されます。 |
/var/opt/mps/serverroot | |
UNIX System User |
システムユーザーに特定の権限を指定することで、ユーザーが実行するプロセスに適切な許可を与えることができます。値は常に root となります。 |
root | |
UNIX System Group |
特定の UNIX ユーザーが属するグループ。値は常に other となります。 |
other | |
Configuration Directory Server |
「Directory Server インストール用ワークシート」で指定されるホストとポート。 |
Host svr1.west.sesta.com Port 390 | |
Configuration Directory Server Administrator and Password |
「Directory Server インストール用ワークシート」で指定される管理者 ID。 管理者 ID のパスワード。 |
Admin PaSsWoRd | |
Administration Domain |
管理制御の対象範囲。 Messaging Server と Directory Server を同じマシンにインストールした場合は、「Directory Server インストール用ワークシート」で同じ管理ドメインを選択する必要があります。 |
System Lab2 | |
Administrative Server Port |
管理サーバー専用の固有のポート番号。 |
5555 |