Sun Cluster 環境の内部で、ローカルマウントされるファイルシステムを高可用性にする場合、HAStoragePlus リソースタイプを使用することを強くお勧めします。Sun Cluster グローバルデバイスグループ上に存在するファイルシステムはすべて HAStoragePlus とともに使用できます。HAStorage のようなグローバルマウントされるファイルシステムと異なり、HAStoragePlus は同時に 1 台のクラスタノード上でのみ使用可能です。これらのローカルマウントされるファイルシステムは、フェイルオーバーモードでのみ、またフェイルオーバーリソースグループ内でのみ使用できます。HAStorage の GFS (グローバルファイルシステム) と対照的に、HAStoragePlus は FFS (フェイルオーバーファイルシステム) を提供します。
HAStoragePlus には多くの利点があります。
HAStoragePlus はグローバルファイルサービス層を完全に回避します。このことは、ディスク入出力が集中するデータサービスでパフォーマンスの大幅な向上につながります。
HAStoragePlus は、グローバルファイルサービス層と連携しない可能性があるファイルシステムも含めて、UFS、VxFS などの任意のファイルシステムと連携できます。Solaris オペレーティングシステムでサポートされるファイルシステムは HAStoragePlus と連携します。
HAStoragePlus の詳細については、http://docs.sun.com の『Sun Cluster 3.1 Data Service Planning and Administration Guide』を参照してください。