ここでは、Instant Messaging 7 2006Q1 リリース時の、重要度の高い既知の問題の一覧を示します。
パッチ更新は、頻繁に発行されています。Sun Java System Instant Messaging のインストールまたは使用時に問題に遭遇した場合は、その問題の修正を入手可能かどうかを Sun Support にお問い合わせください。
「既知の問題と制限事項」 では、既知の問題と制限事項の一覧を示します。
表 4 既知の問題と制限事項
ID |
概要 |
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4609599 |
マルチバイト文字のフォントをカスタマイズするためには、最初にテキストを入力して、次にそのテキストを強調表示してフォントのカスタマイズを適用する必要があります。 |
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4632723 |
アイドル状態の検出機能は、Mac OS には実装されていません。 ユーザーが Instant Messaging セッションから退出しても、ユーザーの不在は自動的には検出されません。 回避策: Mac OS ユーザーは、退室前にステータスを明示的に「不在」に設定する必要があります。 |
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4806791 |
画像の埋め込まれたアラートが、正確に表示されません。 受信者が画像の埋め込まれたアラートを受信した場合、画像が中央に表示されず、添付のテキストのフォント情報が失われます。 |
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4841572 |
カスタマイズされたステータスが削除できません。 回避策: 最も少なく使用されたステータスが、最終的に削除されます。ステータスを即座に削除するには、カスタマイズした 5 つの新規ステータスを追加します。すると、最も古いステータスが消滅します。 |
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4846542 |
MAC OS 上で、Java Web Start クライアントから印刷を試みるとInstant Messenger がハングアップします。 回避策: メッセージをコピーし、ほかのアプリケーションに貼り付けてから、印刷を行ってください。 |
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4852882 |
Calendar Server のアラームタイプが、次のように text/xml に設定されるとします。 caldb.serveralarms.contenttype = "text/xml" この場合、Instant Messenger の「タスク期限のリマインダ」アラートウィンドウの「リマインダ」フィールドが空白になります。 回避策: このフィールドを "text/calendar" に設定します。 |
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4858320 |
ある会議への参加権限を持たないユーザーにその会議への参加を依頼した場合、その操作の結果が正しく表示されません。そのユーザーは実際には参加依頼を受け取っていないのに、そのユーザーに参加が依頼されたかのように表示されます。 |
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4860906 |
特定の gb18030 文字を使用すると、conf_room/news を作成できません。 会議とニュースの ACL ファイル名は、Instant Messenger から提供された名前を使って記述されるため、それらの名前にチベット文字またはアラビア文字が含まれていた場合、ACL の作成時に問題が発生します。 |
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4871150 |
一部のロケールでは、Instant Messenger の印刷時にエラーが発生します。 回避策: 印刷するテキストを、印刷可能な別のアプリケーションにカット&ペーストします。 |
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4922347 |
チャットルーム内で読み取り専用ユーザーと完全な権限を持つユーザーとを区別する方法がありません。このため、あるユーザーが読み取り専用権限しか持たないユーザーにメッセージを送信した場合に、混乱が生じる可能性があります。読み取り専用ユーザーは、メッセージを受け取れません。 |
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4929247 |
モデレータがあるユーザーに対して Presence アクセスを拒否すると、そのユーザーはメッセージを送信できません。 |
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4929295 |
複数の Instant Messaging ポリシーがユーザーに適用されている場合、ポリシー間で矛盾が生じる可能性があります。たとえば、「一般」と「会議室管理者」のポリシーが 1 人のユーザーに適用されている場合、このユーザーは会議室を管理できません。 回避策: 「会議室の管理権限」チェックボックスの選択を解除して、正会員のユーザーポリシーを編集します。こうすることにより、2 つのポリシーが矛盾しなくなります。 |
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4944558 |
「アラート」ウィンドウの「Web 表示」タブに、Web ページが正しく表示されない場合があります。これは、Java HTML レンダリングの制限です。 回避策: 「Web 表示」タブの代わりに「メッセージ作成」タブを使用して URL を送信してください。 |
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4960933 |
Windows のタスクバーのメニューラベルが、マルチバイト文字を使用する一部のロケールでは正しく表示されません。メニュー機能への影響はありません。 |
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4978293 |
zh_HK ロケールでは、Instant Messenger が英語で表示されます。 回避策: ログインに zh_HK ロケールを使用するマシン上で繁体字中国語 (zh_TW) のメッセージを表示するには、zh_TW へのシンボリックリンクを作成する必要があります。 |
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5004449、5084745 |
Linux では、configure ユーティリティーを実行すると、画面に警告メッセージが表示される場合があります。通常、これらの警告メッセージは、次のテキストで始まります。
実際にエラーが発生したわけではないので、設定は期待どおりに機能します。 |
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5010947 |
マルチプレクサは DNS を直接照会し、getbyhostname を使用しないということを、マニュアルに記述すべきです。 回避策: ホスト名の解決に DNS を使用しない場合は、iim.conf でホスト名の代わりに IP アドレスを使用できます。DNS を使用している場合、nsswitch.conf 内の hosts を次のようにして変更します。 hosts: files dns |
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5042884 |
エンドユーザーが、検索結果に含まれるアーカイブデータを閲覧できてしまいます。これはアーカイブのプロバイダに問題があります。 |
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5050973 |
ニュースメッセージのプロパティが、ニュースメッセージと一緒に送信されません。その結果、次のクライアント機能が影響を受ける可能性があります。
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5051299 |
サーバー間の通信で、エンドユーザーに対してニュースチャネルのアクセス権が機能しません。たとえば、アクセス権が NONE に設定されているユーザーが READ アクセス権を持つことができます。 |
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5051369 |
サーバー間の通信で、別のサーバーでニュースチャネルに登録しているエンドユーザーが、ニュースチャネルのメッセージ作成者とチャットできません。 |
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5051371 |
サーバー間の通信で、NONE、READ、および WRITE などのエンドユーザーのアクセス権が、会議室で正しく機能しません。 |
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5065241、5080586 |
Instant Messenger がサーバーに接続されていないのに、ステータスを変更するオプションが表示されます。接続されていない状態でステータスに加えられた変更は、有効になりません。 |
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5071025 |
Instant Messenger で新規の連絡先グループを作成し、そのグループに連絡先を割り当てないで、ログアウトして再度ログインすると、この連絡先グループが連絡先一覧に表示されなくなります。 回避策: Instant Messenger からログアウトする前に、連絡先グループに連絡先を追加します。 |
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5082579 |
ネットワーク接続が切断された後も、ユーザーステータスがオンラインのままになります。 |
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5087303 |
エンドユーザーが最後に正常にログインしたサーバーが、Instant Messenger の「ログイン」ダイアログボックスに表示されない場合があります。この動作はユーザー名の動作と矛盾します。ユーザー名の場合は、最後に正常に使用されたユーザー名が、「ログイン」ダイアログボックスに表示されます。 回避策:
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5104840 |
ユーザーが「設定」ダイアログボックスの「プライバシ」タブで行った変更は、「了解」をクリックしたときではなく、変更が行われたときに保存されます。このため、このタブで変更を行った後で「取消し」をクリックしても、変更が保存されます。 |
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6186465 |
Instant Messenger でテキストをカット&ペーストすると、余計なキャリッジリターンが追加される場合があります。 |
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6195180 |
「ニュース」ウィンドウに件名と送信者が表示されない場合があります。 |
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6200472 |
このリリースの SDK から Sun Java System Instant Messaging 6 2004Q2 サーバーを実行する場合、コラボレーションセッションファクトリオブジェクトのプロパティを明示的に設定して、従来のプロトコル実装を使用する必要があります。このリリースの SDK は、従来のプロトコル実装をサポートしていますが、デフォルトでは、新しいプロトコル実装 (XMPP) を使用します。従来のプロトコル実装を使用するには、次のコンストラクタを API で使用して、CollaborationSessionFactory を使用する必要があります。
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6203957 |
Linux では、openLDAP クライアント RPM がインストールされていない場合、ldapmodify を実行しようとすると、imServiceConfigure が失敗します。 |
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6205657 |
すでに会議室に参加しているユーザーに対してアクセス権を変更しても、その変更は、「会議室」ウィンドウを再起動するまで有効になりません。 回避策: 「会議室」ウィンドウを閉じて再起動し、アクセス権を更新します。 |
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6213223、6217766 |
メッセージをニュースチャネルに投稿して、投稿したメッセージを表示せずにログアウトすると、メッセージが失われたように見えます。実際にはメッセージは存在しており、表示できないだけです。 回避策: Instant Messenger からログアウトする前に、ニュースチャネルに投稿したメッセージを表示するか、そのニュースチャネルを登録解除して、もう一度登録します。 |
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6213365 |
アップグレード後に Instant Messaging サービスを起動できません。 回避策: アップグレードを行う前に、SUNWiimdv パッケージを削除します。 |
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6217627 |
必要メモリーに満たないマシンでは、configure ユーティリティーは Instant Messaging の設定を完了しますが、例外がスローされる場合があります。 回避策: configure ユーティリティーをインストールまたは実行する前に、システムが最小限のメモリー要件を満たしていることを確認してください。それでもこの問題が発生する場合は、次を実行します。 Solaris: /opt/SUNWiim/lib/imServiceConfigure Linux: /opt/sun/im/lib/imServiceConfigure |
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6244099 |
『管理ガイド』には、Java プラグイン用の Instant Messenger アーカイブコントロールコンポーネントの有効化について、混乱を招くような情報が含まれています。このコンポーネントは、このリリースには存在しません。 |
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6279277 |
サーバーのホストで JRE 1.4.2 のデフォルトガベージコレクションを使用すると、メモリーのパフォーマンスが低下します。 回避策: 手順については、「パフォーマンス、スケーラビリティー、およびサイジングに関する考慮事項」を参照してください。 |
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6279307 |
連絡先グループからすべての連絡先を消去してからログアウトして再びログインすると、連絡先を消去した連絡先グループが削除されるということが、オンラインヘルプに記述されていません。 |
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6282401 |
Sun Java System Instant Messaging 6 2004Q2 は、このリリースに含まれる共有コンポーネントと互換性がありません。 回避策: 共有コンポーネントをアップグレードする必要がある場合は、すべての Instant Messaging コンポーネントを現在のバージョンにアップグレードします。 |
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6282887 |
Windows 2000 上で動作するローカライズされた Instant Messenger では、フォルダポップアップメニューの最初の項目が正しく表示されません。この項目には、「閉じる」というテキストが表示されるはずです。 |
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6286776、6288533 |
サーバー間の環境で Instant Messenger を使用する際に問題が発生します。 回避策: SunSolve Online から製品パッチをダウンロードします。 |
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6291159 |
iim.conf の iim_server.clienttimeout パラメータに設定された値と、Instant Messenger がサーバーから接続解除されるまでの経過時間が異なります。 回避策: 次のシステムプロパティーを、-D オプションを使って設定します。
値を、Instant Messenger がサーバーにバイトを送信開始するまでの秒数に設定します。これらのバイトは、タイムアウトおよびそれに続く接続の切断を防ぐためだけに使用されます。 |
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6292212 |
SSL 経由で接続しているクライアントが切断され、再接続を試行すると、証明書を受け入れるよう再び求められます。 |
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6298156 |
オンラインヘルプに、会議室モデレータはメッセージを承認する前に編集可能であるという間違った記述があります。会議室モデレータはメッセージを編集できません。 |
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6302273 |
Sun Java System Access Manager の配備で、Sun Java System Access Manager がタイムアウトになると、Instant Messenger は切断され、Instant Messaging サーバーが再起動するまで再接続できなくなります。 回避策: SunSolve Online から製品パッチをダウンロードします。 |
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6302312 |
Instant Messenger の接続がサーバーから切断されると、再接続しても正しく動作しない場合があります。たとえば、Presence 情報が正しく表示さないために、会議室が機能しないことがあります。 回避策: 接続が切断された後で会議室に参加するには、「会議室」タブの会議室をダブルクリックする代わりに、チャットアイコンをクリックします。さらに、 SunSolve Online から製品パッチをダウンロードすることもできます。 |
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6303248 |
サーバーがカレンダポップアップに text/xml フォーマットを使用する設定となっている場合、ユーザーが受信するタスクポップアップには所定のリマインダメッセージが含まれません。text/calendar フォーマット使用時に、所定のリマインダメッセージを受信します。 |
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6308822 |
(Linux のみ) アップグレード後に、Java の場所が 回避策: /opt/sun/im/html/redeployApp 内の Java のパスを手動で変更してください。 |
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6323224 |
XMPP/HTTP ゲートウェイは StartTLS のみをサポートし、セキュリティー保護された通信を提供します。マルチプレクサが SSL を使用するように設定されている場合、ゲートウェイが StartTLS を介して直接サーバーに接続していることを確認する必要があります。 |
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6324997 |
(Linux のみ) パッチを適用してこのリリースにアップグレードした場合、Web コンテナからクライアントリソースが配備解除されてしまいます。 回避策: この問題を回避するために、次のいずれかを行います。
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6325488 |
(Linux のみ) Sun Java System Application Server がある配備環境では、configure を実行したときに設定確認されるデフォルトの URI を受け入れる必要があります。 |
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6336462 |
サーバープールがある配備環境で、連絡先を連絡先グループ間で移動した場合、移動先の連絡先グループのプライバシプロファイルは最近移動した連絡先には適用されません。 回避策: Instant Messenger をサインオフし、変更後に再びサインオンします。 |
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6336994 |
XMPP/HTTP ゲートウェイの再配備後に、ConnectException が表示されることがあります。この例外は無視してかまいません。 |
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6338846 |
システムにインストールされているコンポーネントが Instant Messaging だけである場合、ファイル ldajpjdk.jar が /usr/share/lib (Solaris) または /opt/sun/share/lib (Linux) にないことがあります。このとき、configure ユーティリティーを実行してユーザープロパティーを LDAP に格納しようとすると、例外を受け取ります。 回避策: コマンド行で、次の場所に移動します。
次のコマンドのいずれかを使用して、ljdk パッケージを手動で追加します。 Solaris:
Linux:
もう一度 configure ユーティリティーを実行します。 |
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6339952 |
(Linux のみ) Sun Java System Instant Messaging 7 2005Q4 からこのリリースにアップグレードする予定で、ユーザープロパティーを格納するファイルをデフォルトの場所で使用している場合 (iim.userprops.store = "file")、アップグレードする前にユーザーデータを /var/opt/sun/im/db から /var/opt/sun/im/default/db にコピーすることが必要です。 |
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6340797 |
プロキシを設定し、一方で iim.conf で SSL を無効にした場合でも、プロキシ経由でのログインは引き続き可能です。また、実際はそうでないのに、Instant Messenger が安全にログインしたとコンソールに表示されます。 |
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6350870 |
マルチバイト文字を含む電子メールアーカイブメッセージの内容に、無効な文字が追加されることがあります。 |
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6354184 |
複数の並列 Instant Messaging セッションから同一の会議室に入ることができません。 |
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6354757 |
Solaris でデフォルトではないログ保管場所を使用する場合、または Linux 上で実行している場合には、どのパスを選択するかに関わりなく、httpbind_log4j.conf で XMPP/HTTP ゲートウェイのデフォルトログファイルの場所を 変更する必要があります。
httpbind_log4j.conf で、log4.appender.appender_ID.file パラメータの値をログファイルが格納されている場所に設定します。Linux のデフォルトでは、この値は /var/opt/sun/im/default/log です。 |
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6357162 |
Instant Messaging の新規ユーザー登録機能で作成されたユーザーは、デフォルトでは、電子メールやカレンダなどほかの Sun Java Enterprise System コンポーネントに対して有効になりません。そのため、Instant Messaging の新規ユーザー登録機能を使用してプロビジョニングされたユーザーエントリにはほかのサービスで必要となるオブジェクトクラスや属性が含まれておらず、そのようなユーザーエントリはアーカイブ電子メールやカレンダポップアップを受信しません。ユーザーエントリまたは registration.ldif を手動で変更して、新規ユーザー登録機能で追加されたユーザーエントリに追加情報を指定することができます。 |
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6360162 |
XMPP/HTTP ゲートウェイを配備する場合、iim.conf 内の iim_agent.httpbind.enable パラメータを true に設定する必要があります。デフォルトでは、このパラメータは false に設定されています。 |
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6361796 |
Instant Messaging インストール時に patchrm を実行すると、クライアントリソースに対して行われたすべてのカスタマイズが失われます。 回避策: この操作を行う前に、クライアントリソースのバックアップを取っておきます。 |
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6361888 |
Sun Java System Access Manager があり、ユーザープロパティーが LDAP に格納されている配備環境で、アップグレード後に、既存のマルチバイトのニュースチャネル名が %XX%XX 形式で表示されることがあります。 回避策: Instant Messenger のニュースチャネル編集ウィンドウで、%XX 形式の名前をそれぞれ正しい値に編集してください。 |
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6365694 |
ユーザープロパティーを LDAP に格納する場合は、 |
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6366757 |
Instant Messaging の会議室情報が LDAP に格納される配備環境で、1,000 を超える会議室が格納されている場合、アップグレード後にサーバーが起動しないことがあります。それは、初期起動時に、移行が実行されたかどうかをサーバーが確認するためです。Sun Java System Instant Messaging 7 2005Q4 や 2005Q1 からアップグレードした場合など、移行が必要ではないために実行されていない場合、サーバーは起動しません。サーバーを起動する前に、移行が完了していることを示すフラグを手動で追加する必要があります。 回避策: アップグレード後に、im_runtime_base に移動し、コマンド行に次のコマンドを入力して、移行が完了したことを示すフラグを手動で追加します。
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6367592 |
複数のドメインからのエントリを含む連絡先リストをインポートすると、自分のドメインのエントリだけがインポートされます。 |
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6370446 |
httpbind.polling などのタイムアウトが大きすぎる値に設定されている場合、Instant Messenger は例外をスローすることがあります。 |
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6375370 |
『Sun Java Enterprise System 2005Q4 Upgrade and Migration Guide』に、 |