Sun Java System Instant Messaging 7 2006Q1 リリースノート

スレッドプールとサービスポートの設定

Instant Messaging には、クライアントとサーバー間、およびサーバーとサーバー間での要求の受け渡しに使用するスレッドプールのサイズと動作を調整する、一連の設定オプションが備わっています。これらのスレッドプールと関連付けられたサービスポートとを組み合わせることで、Instant Messaging サーバーのスループットを向上させることができます。

オプション名 

説明 

デフォルト値 

iim_server.maxthreads

デフォルトスレッドプールの最大スレッド数。 

20 

iim_server.threadpool

個々のスレッドプールのリスト。 

(すべてがデフォルトスレッドプールを使用する。) 

iim_server.threadpool.capacity

デフォルトスレッドプールの容量 (*)。 

10 * maxthreads 

iim_server.threadpool.aaa.maxthreads

指定したスレッドプール aaa の最大スレッド数:

maxthreads(aaa)

iim_server.threadpool.aaa.capacity

指定したスレッドプール aaa の容量。

10 * maxthreads(aaa) 

表 3 Instant Messaging 用に定義されているスレッドプール

名前 

用途 

s2s-in 

すべてのサーバー間インバウンド通信。ポートがサーバー間通信を許可する場合には、このスレッドプールが使用されます。 

s2s-out 

すべてのサーバー間アウトバウンド通信。ポートがサーバー間通信を許可する場合には、このスレッドプールが使用されます。 

s2s 

すべてのサーバー間通信、つまり s2s-in と s2s-out の和集合。 

「サービスポートの設定」 で説明されている手順にしたがって、定義したスレッドプールを関連付けられたサーバー専用のサービスポートで使用するよう指定することができます。

スレッドプールの容量を超えると、メッセージが標準エラーに出力されます。Instant Messaging サーバーは、要求の数がスレッドプール容量の値より少なくなるまで、スレッドプールに対する追加要求を受け入れません。この状況がサーバープール環境で発生した場合には、次の操作が必要となる可能性があります。


例 1 定義したスレッドプールを使用して、Instant Messaging のサーバー間インバウンド通信用に 5 つのスレッドを予約する


!s2s thread pool
iim_server.threadpool=s2s-in
iim_server.threadpool.s2s-in.maxthreads=5