この節では、サブツリーの一覧をターゲットとする要求をデータ同等のデータソースセットに経路指定するデータビューの設定方法を説明します。このような配備については、『Sun Java System Directory Server Enterprise Edition 6.1 Reference』の「Data Views to Route Requests When a List of Subtrees Are Stored on Multiple, Data-Equivalent Data Sources」を参照してください。
ここでの例には、同じサブツリーのセットを含む複数のデータソースが含まれています。データソースはデータと同等で、負荷分散のために 1 つのデータソースプールにプールされます。データビューは、サブツリーをクライアント要求に公開するために、各サブツリーに対して設定されます。次の図は、配備の例を示しています。
DSCC を使用してこの作業を実行できます。詳細は、「Directory Service Control Center のインタフェース」と DSCC のオンラインヘルプを参照してください。
「LDAP データソースの作成と設定」で説明しているように、各 LDAP サーバーにデータソースを作成します。
「LDAP データソースプールの作成と設定」で説明しているように、データソースプールを作成します。
「LDAP データソースのデータソースプールへの接続」で説明しているように、データソースをデータソースプールに接続します。
(省略可能) 負荷分散を設定します。
詳細は、「負荷分散の設定」を参照してください。
dc=example1,dc=com でデータソースプールを参照するベース DN を持つデータビューを作成します。
$ dpconf set-ldap-data-view-prop -h host1 -p 1389 dataview-1 \ base-dn:dc=example1,dc=com ldap-data-source-pool:data-source-pool-1 |
dc=example2,dc=com でデータソースプールを参照するベース DN を持つデータビューをもう 1 つ作成します。
$ dpconf set-ldap-data-view-prop -h host1 -p 1389 dataview-2 \ base-dn:dc=example2,dc=com ldap-data-source-pool:data-source-pool-1 |
データビューのもう 1 つのプロパティーは、「デフォルトデータビュー」のデフォルトデータビューと同じです。
必要に応じて、変更を有効にするために Directory Proxy Server のインスタンスを再起動します。
Directory Proxy Server の再起動については、「Directory Proxy Server を再起動する」を参照してください。