この節では、サブツリーのさまざまな部分への単一のアクセスポイントを提供するデータビューを設定する方法を説明します。この例では、同じベース DN の 2 つのデータビューが含まれています。数値配布アルゴリズムは、エントリを様々なデータビューに分割するために使用されます。データソースプールは、データ同等のデータソースのセットごとに設定されます。次の図は、配備の例を示しています。
このような配備については、『Sun Java System Directory Server Enterprise Edition 6.1 Reference』の「Data Views to Route Requests When Different Parts of a Subtree Are Stored in Different Data Sources」を参照してください。
DSCC を使用してこの作業を実行できます。詳細は、「Directory Service Control Center のインタフェース」と DSCC のオンラインヘルプを参照してください。
「LDAP データソースの作成と設定」で説明しているように、各 LDAP サーバーにデータソースを作成します。
「LDAP データソースプールの作成と設定」で説明しているように、2 つのデータソースプールを作成します。
「LDAP データソースのデータソースプールへの接続」で説明しているように、サブツリーのある部分を含むデータソースを data-source-pool-1 に、サブツリーのもう 1 つの部分を含むデータソースを data-source-pool-2 に接続します。
(省略可能) 負荷分散を設定します。
詳細は、「負荷分散の設定」を参照してください。
ou=people,dc=example,dc=com で uid が 0 から 99 までのエントリが選択されるように、配布アルゴリズムを使ってデータビューを作成し、要求を data-source-pool-1 に送信するようデータビューを設定します。
$ dpconf set-ldap-data-view-prop -h host1 -p 1389 dataview-1 \ ldap-data-source-pool:data-source-pool-1 base-dn:ou=people,dc=example,dc=com \ distribution-algorithm :numeric numeric-attrs:uid numeric-lower-bound :0 \ numeric-upper-bound :99 |
ou=people,dc=example,dc=com で uid が 100 から 199 までのエントリが選択されるように、配布アルゴリズムを使ってもう 1 つのデータビューを作成し、要求を data-source-pool-2 に送信するようデータビューを設定します。
$ dpconf set-ldap-data-view-prop -h host1 -p 1389 dataview-2 \ ldap-data-source-pool:data-source-pool-2 base-dn:ou=people,dc=example,dc=com \ distribution-algorithm:numeric numeric-attrs:uid numeric-lower-bound:100 numeric-upper-bound :199 |
データビューのもう 1 つのプロパティーは、「デフォルトデータビュー」のデフォルトデータビューと同じです。
必要に応じて、変更を有効にするために Directory Proxy Server のインスタンスを再起動します。
Directory Proxy Server の再起動については、「Directory Proxy Server を再起動する」を参照してください。