ディレクトリ内のそれぞれのサフィックスは、単独で読み取り専用モードにすることができ、特定のリフェラルが 1 つ定義されていれば、それを返すことができます。また、Directory Server には、すべてのサフィックスに適用されるサーバー用の読み取り専用モードがあり、グローバルリフェラルが 1 つ定義されている場合は、それを返すことができます。
サーバーの読み取り専用モードは、管理者がサフィックスのインデックスを作成し直すときなどに、途中でディレクトリの内容が変更されないようにするために使います。このため、サーバーの読み取り専用モードは、次のエントリには適用されません。
cn=config
cn=monitor
cn=schema
これらのエントリは、読み取り専用の設定とは無関係に、管理者以外のユーザーによる変更に対して常にアクセス制御命令 (ACI) によって保護してください (第 6 章「Directory Server のアクセス制御」を参照)。グローバルな読み取り専用モードでは、ディレクトリマネージャーで開始された更新操作を含む、ディレクトリ内のほかのすべてのサフィックスに対する更新操作が行われません。
読み取り専用モードでは、このモードが適用されているサフィックスについてはレプリケーションも中断されます。レプリケーションの対象となる変更がマスターレプリカに加えられることはなくなります。ただし、読み取り専用モードが適用される前に加えられた変更は、引き続きレプリケートされます。読み取り専用モードが無効になるまでは、コンシューマレプリカは更新を受け取りません。マルチマスターレプリケーション環境のマスターは、レプリケーションの対象となる変更が加えられることはなく、他のマスターから更新を受け取りません。
DSCC を使用してこの作業を実行できます。詳細は、「Directory Service Control Center のインタフェース」と DSCC のオンラインヘルプを参照してください。