次の手順を使用して、レプリケートするサーバーを初期化するためのバイナリコピーを実行します。通常のバックアップ機能を使用して、サーバーのデータベースファイルのコピーを作成するためです。通常のバックアップを実行することで、サーバーを停止しなくても、すべてのデータベースファイルを一定の状態に維持できます。
この手順には特定の制限があります。バックアップと復元の処理によって、同じマシンにデータベースファイルのコピーが作成されるため、各マシンでこれらのファイルが占有するディスクスペースの容量が 2 倍になります。また、これらのファイルに対する実際のコピー処理は、ディレクトリに G バイト単位のデータが含まれる場合、時間がかかることがあります。
この手順の一部として、DSCC を使用してこの作業を実行できます。詳細については、「Directory Service Control Center のインタフェース」と DSCC のオンラインヘルプを参照してください。手順のその他の部分は、コマンド行を使用した場合にのみ実行できます。
新しくレプリケートされたサフィックスのターゲットマシンに Directory Server をインストールし、必要に応じてサーバーの新しいインスタンスを作成して、「レプリケーションでのバイナリコピーの使用の制限」に従って、サーバーを設定します。
このレプリケートされたサフィックスに関連するレプリケーショントポロジにすべてのレプリケーションアグリーメントを作成します。
サプライヤからこのレプリカにアグリーメントを含めます。このレプリカが専用コンシューマでない場合は、このレプリカからそのコンシューマにアグリーメントを含めます。「レプリケーションアグリーメントの作成と変更」を参照してください。
初期化するレプリカと同じ種類 (マスター、ハブ、コンシューマのいずれか) の、完全に設定され、初期化されたレプリカを選択し、「バイナリバックアップ」の手順に従って通常のバックアップ処理を行います。
バックアップディレクトリからターゲットマシンのディレクトリにファイルをコピーまたは転送します。この操作には、ftp コマンドなどを使います。
マルチマスターレプリケーションの状況で新しいマスターを初期化した場合、「マルチマスターモデルでのマスターの復元」の手順に従います。