Sun Java System Directory Server Enterprise Edition 6.1 配備計画ガイド

Directory Server の管理ファイル

Directory Server のいくつかの管理ファイルは、サイズが非常に大きくなる可能性があります。そうしたファイルとしては、ディレクトリデータを含む LDIF ファイル、バックアップ、コアファイル、ログファイルなどが挙げられます。

配備によっては、Directory Server データのインポート、補助バックアップの両方の用途で LDIF を使用することができます。標準テキスト形式の LDIF を使えば、バイナリデータだけでなく文字列もエクスポートできます。大規模配備の場合、LDIF は大量のディスク容量を占有する可能性があります。たとえば、平均サイズが 2K バイトのエントリを 1 千万件含んでいるディレクトリは、LDIF 表現ではディスク上で 20G バイトを占有します。この LDIF 形式を補助バックアップとして使用する場合、このサイズの LDIF ファイルが複数個維持される可能性があります。

バイナリのバックアップファイルも、少なくとも安全を確保するためにどこかほかの場所に移動されるまでは、ディスクの容量を占有します。Directory Server ユーティリティーによって生成されるバックアップファイルは、ディレクトリデータベースファイルのバイナリコピーから構成されます。大規模配備の場合は別の方法として、Directory Server を凍結モードにしたあと、ファイルシステムのスナップショットを取ることもできます。いずれにしても、バックアップに利用可能なディスク容量が存在している必要があります。

Directory Server はデフォルトで、ログメッセージを instance-path/logs/accessinstance-path/logs/errors に書き込みます。Directory Server はデフォルトで、access ログ用として 1G バイトのローカルディスク容量を必要とし、errors ログ用としてさらに 200M バイトのローカルディスク容量を必要とします。

Directory Server のロギングの詳細については、『Sun Java System Directory Server Enterprise Edition 6.1 Reference』の第 7 章「Directory Server Logging」を参照してください。