バックアップ戦略を設計するときは、次の高レベルの原則を適用します。
バックアップする必要のあるデータを特定します。
Directory Server Enterprise Edition の場合、このデータには次のものが含まれます。
共有されているバイナリとプラグイン
証明書データベースのファイル
設定ファイル
ログファイルと更新履歴ログデータベース
スキーマファイル
ユーザーデータ
バックアップと復元の戦略に、ハードウェア、オペレーティングシステム、およびソフトウェアコンポーネントが含まれている必要があります。
バイナリバックアップまたは LDIF バックアップを保持するかどうかを決定します。
一般には、この両方を保持することをお勧めします。詳細については、「バックアップ方法の選択」および 「復元方法の選択」を参照してください。
バックアップおよび復旧ツール関連の自動化を確立するとともに、自動スクリプトが保守されている必要があります。
この戦略によって、緊急にバックアップからの復元が必要になった場合の不必要な遅延が回避されます。
保持とローテーションの戦略を決定します。
この戦略には、バックアップを実行する頻度と、バックアップを保持する期間が含まれます。バックアップの保持とローテーションを決定する場合は、パージ遅延と、それによる、レプリケートされるトポロジ内のバックアップへの影響に注意してください。サプライヤで変更が発生すると、それらの変更は更新履歴ログに記録されます。更新履歴ログを空にするための方法がないと、そのサイズは、すべての使用可能なディスク容量が更新履歴ログによって消費されるまで増え続けます。デフォルトでは、これらの変更は 7 日ごとに消去されます。この期間をパージ遅延と呼びます。変更が消去されると、その変更をレプリケートすることはできなくなります。そのため、データベースは、少なくともパージ遅延と同じ頻度でバックアップされる必要があります。
単にシステムのバックアップと復旧を実行するのではなく、Directory Server Enterprise Edition で提供されているバックアップおよび復旧ツールを使用します。