Sun Java System Directory Server Enterprise Edition 6.1 配備計画ガイド

クラスタリングの利点と欠点

クラスタ化されたソリューションの主な利点は、障害からの自動復旧、つまりユーザーの介入を必要としない復旧です。クラスタリングの欠点は、複雑さと、データベース破壊からは回復できない点です。

クラスタ化された環境では、どのクラスタノードが実際にサービスを実行しているかには関係なく、クラスタは Directory Server と Directory Proxy Server に同じ IP アドレスを使用します。つまり、IP アドレスは、クライアントアプリケーションには影響がありません。レプリケートされた環境では、トポロジ内の各マシンに独自の IP アドレスが割り当てられます。この場合は、Directory Proxy Server を使用して、ディレクトリトポロジへのシングルポイントアクセスを提供できます。したがって、レプリケーショントポロジは、クライアントアプリケーションからは実質的に隠されます。この透過性を向上させるために、Directory Proxy Server を、リフェラルと検索参照を自動的に処理するように設定できます。Directory Proxy Server ではまた、負荷分散や、1 台に障害が発生した場合に別のマシンに切り替える機能も提供されます。