Sun Java System Web Server 6.1 SP13 リリースノート

Solaris PKCS #11 のサポート

外部の PKCS#11 トークンを Web Server の SSL サブシステム (NSS) で使用するには、modutil コマンドを使用して、トークンを認識するように NSS を設定する必要があります。Solaris libpkcs11 ソフトトークンは、PKCS#11 準拠のトークンで、NSS で使用できます。UltraSPARC-T1 による追加の利点として、Solaris 10 の libpkcs11 タスクを使用するシステムでは、プラットフォームの暗号化アクセラレーションサポートを利用します。

使用方法の情報を得るには、引数なしで modutil コマンドを実行します。たとえば NSS で Solaris 10 libpkcs11 タスクを PKCS11 トークンとして追加するには、次の手順に従います。

  1. Web サーバーインスタンスの SSL サポートが初期化されたことを確認します。

  2. 次のコマンドを実行します。

    % modutil -dbdir $ALIASDIR -dbprefix $PREFIX -add libpkcs -libfile /usr/lib/libpkcs11.so -mechanisms RSA

    次に、各引数について説明します。

    • $ALIASDIR は、NSS データベースファイルが存在する、インストールルートに対する alias ディレクトリのパスです。

    • $PREFIX は、エイリアスディレクトリの key3 および cer8 データベースファイルで使用されるプレフィックスで、https-$INSTANCENAME- という形式です。

    -mechanisms フラグは、このトークンを指定されたアルゴリズムの優先初期プロバイダにします。

  3. すべての機構のリストを得るには、引数なしで modutil コマンドを実行します。

  4. pktool を使用して libpkcs11 プロバイダのパスワードを初期化します。

    % pktool setpin

    NSS の設定の詳細については、libpkcs11(3LIB)、pkcs11_softtoken(5)、および pktool(1) のマニュアルページを参照してください。modutil の詳細については、http://www.mozilla.org/projects/security/pki/nss/tools/modutil.html を参照してください。