プールを作成する前に、プールに関連するコネクタモジュール (リソースアダプタ) を配備します。新しいプールに指定する値は、配備されるコネクタモジュールによって異なります。
ツリーコンポーネントで、「リソース」ノードを展開し、次に「コネクタ」ノードを展開します。「コネクタ接続プール」ノードを選択します。「コネクタ接続プール」ページで、「新規」をクリックします。
最初の「新しいコネクタ接続プール」ページで、次の設定を指定します。
「接続定義」コンボボックスで値を選択します。
コンボボックスの選択肢は、選択したリソースアダプタによって異なります。「接続定義」の属性は、リソースアダプタの ra.xml ファイル中の connection-definition 要素を表します。
「次へ」をクリックします。
「新しいコネクタ接続プール」ページで、次のタスクを実行します。
「一般設定」領域で、値が正しいことを確認します。
「プール設定」領域のフィールドは、デフォルト値をそのまま使用できます。
これらの設定は、あとで変更できます。「コネクタ接続プールを編集する」を参照してください。
「追加のプロパティー」テーブルで、必要なプロパティーを追加します。
前の「新しいコネクタ接続プール」ページで、「接続定義」コンボボックスのクラスを選択しました。このクラスがサーバーのクラスパスにある場合、「追加のプロパティー」テーブルにはデフォルトのプロパティーが表示されます。
「完了」をクリックします。
create-connector-connection-pool
ツリーコンポーネントで、「リソース」ノードを展開し、次に「コネクタ」ノードを展開します。「コネクタ接続プール」ノードを展開し、編集するコネクタ接続プールを選択します。
「コネクタ接続プールを編集」ページで、この接続プールの設定を変更できます。「一般設定」では、接続プールの説明を変更することもできます (省略可能)。
「プール設定」で、次の表に示すようにパラメータ値を指定できます。
パラメータ |
説明 |
初期および最小プールサイズ |
プール内の接続の最小数。この値は、プールを最初に作成したり、アプリケーションサーバーを起動したりするときの、プールに含まれる接続の数も指定します。 |
最大プールサイズ |
プールに含まれる接続の最大数。 |
プールサイズ変更量 |
プールのサイズを、最大プールサイズおよび最小プールサイズに向けて拡大および縮小すると、一括処理でプールサイズが変更されます。この値は一括処理での接続の数を指定します。この値を過大に設定すると接続の作成と再利用が遅れ、過小に設定すると効率が落ちます。 |
アイドルタイムアウト |
プールで接続がアイドル状態のままでいられる最長時間を指定します。この時間を過ぎると、接続はプールから削除されます。 |
最大待ち時間 |
接続を要求するアプリケーションが接続タイムアウトになるまでに待つ時間。 |
すべての障害で |
「すべての接続を閉じる」のチェックボックスを選択している場合、1 つの接続が失敗すると、アプリケーションサーバーはプールに含まれるすべての接続を閉じ、それらを再確立します。チェックボックスを選択していない場合は、使用されるときにだけ個々の接続が再確立されます。 |
トランザクションサポート |
「トランザクションサポート」リストを使用して、接続プールのトランザクションサポートのタイプを選択できます。選択したトランザクションサポートは、接続プールに関連付けられたリソースアダプタのトランザクションサポートを上書きし、下位互換性を維持します。つまり、リソースアダプタで指定されたレベルより低いトランザクションレベルや、リソースアダプタで指定された同じレベルのトランザクションレベルをサポートできますが、こより高いレベルは指定できません。トランザクションサポートには次のオプションがあります。「トランザクションサポート」メニューで「なし」を選択すると、リソースアダプタはリソースマネージャーのローカルトランザクションや JTA トランザクションをサポートせず、XAResource または LocalTransaction インタフェースを実装しません。JAXR リソースアダプタの場合は、「トランザクションサポート」メニューで「なし」を選択する必要があります。JAXR リソースアダプタは、ローカルまたは JTA のトランザクションをサポートしません。ローカルトランザクションサポートとは、リソースアダプタが LocalTransaction インタフェースを実装することでローカルトランザクションをサポートすることを意味します。ローカルトランザクションはリソースマネージャーの内部で管理され、外部トランザクションマネージャーを必要としません。XA トランザクションサポートとは、リソースアダプタが LocalTransaction と XAResource インタフェースを実装することで、ローカルおよび JTA トランザクションをサポートすることを意味します。XA トランザクションは、リソースマネージャーの外部にあるトランザクションマネージャーで管理および調整されます。ローカルトランザクションはリソースマネージャーの内部で管理され、外部トランザクションマネージャーを必要としません。 |
接続検証 |
「必須」チェックボックスにチェックを付けて、接続検証を有効にします。 |
「保存」をクリックします。
すべての設定をデフォルト値に戻す場合は、「デフォルトを読込み」をクリックします。
asadmin get および asadmin set コマンドを使用して、接続プールのプロパティー値を表示および変更できます。
サーバーのすべてのコネクタ接続プールを表示するには、次のコマンドを使用します。
asadmin list domain.resources.connector-connection-pool.*
コネクタ接続プールのプロパティーを表示するには、次のコマンドを使用します。
asadmin get domain.resources.connector-connection-pool.conectionpoolname .*
コネクタ接続プールのプロパティーを設定するには、次のコマンドを使用します。
asadmin set domain.resources.connector-connection-pool.conectionpoolname .pool-resize-quantity=3
「詳細」タブで、コネクタ接続プールの詳細属性を編集します。
パラメータ |
説明 |
最大で 1 回検証 |
経過するまでに 1 回しか接続が検証されない時間 (秒)。これは、1 つの接続による検証要求の数を減らすのに役立ちます。デフォルト値の 0 は、接続の検証が無効であることを示します。 |
リークタイムアウト |
接続プール内の接続リークを追跡する時間 (秒)。デフォルト値の 0 は、接続リーク追跡が無効であることを示します。接続リーク追跡を有効にすると、「リソースの監視」タブに接続リークの数に関する統計情報が表示されます。このタブを表示するには、「Application Server」->「監視」->「リソース」の順に選択します。 |
リーク再要求 |
このオプションを有効にすると、リーク接続の追跡が完了したあとで、リークした接続がプールにリストアされます。 |
作成再試行回数 |
新しい接続の作成に失敗した場合に行われる試行の回数。デフォルト値の 0 は、接続の再試行が行われないことを示します。 |
再試行間隔 |
接続作成の試行の間隔 (秒数) を指定します。デフォルト値は 10 秒です。この属性は、「作成再試行回数」が 1 以上の場合にのみ使用されます。 |
使用時にのみ関連付け |
接続に対して操作が実行された時点ではじめて接続が関連付けられます。また、トランザクションが完了してコンポーネントメソッドが終了したときに関連付けが解除されるため、物理的な接続を再利用しやすくなります。デフォルト値は false です。 |
使用時にのみ接続を登録 |
リソースが実際にメソッドで使用される場合にのみリソースをトランザクションに登録するには、このオプションを有効にします。 |
スレッドとの関連付け |
接続をスレッドに関連付けるには、このオプションを有効にします。これにより、同じスレッドが接続を必要とするときは、そのスレッドにすでに関連付けられている接続を再利用できるため、プールから接続を取得するオーバーヘッドが発生しません。デフォルト値は false です。 |
接続のマッチング |
プールに対する接続マッチングのオン/オフを切り替えるには、このオプションを使用します。プール内の接続が常に同じ種類であり、プールから選択した接続とリソースアダプタを照合する必要がない場合は、false に設定できます。デフォルト値は false です。 |
最大接続使用数 |
接続をプールで再利用する回数を指定します。指定された回数だけ再利用されると、その接続は閉じられます。これは、たとえば、文リークを回避するのに役立ちます。デフォルト値の 0 は、この属性が無効であることを示します。 |
「保存」をクリックして、変更内容を有効にします。
すべての設定をデフォルト値に戻す場合は、「デフォルトを読込み」をクリックします。
asadmin get および asadmin set コマンドを使用して、接続プールのプロパティー値を表示および変更できます。
サーバーのすべてのコネクタ接続プールを表示するには、次のコマンドを使用します。
asadmin list domain.resources.connector-connection-pool.*
コネクタ接続プールのプロパティーを表示するには、次のコマンドを使用します。
asadmin get domain.resources.connector-connection-pool.conectionpoolname .*
コネクタ接続プールのプロパティーを設定するには、次のコマンドを使用します。
asadmin set domain.resources.connector-connection-pool.conectionpoolname .validate-atmost-once-period-in-seconds=3
「追加のプロパティー」タブで、既存のプールのプロパティーを変更します。
指定するプロパティーは、このプールで使用するリソースアダプタによって異なります。配備担当者がこのテーブルで指定する名前と値のペアを使用して、リソースアダプタのベンダーが定義したプロパティーのデフォルト値を上書きすることができます。
「保存」をクリックして、変更内容を有効にします。
コネクタ接続プールに関連するセキュリティーマップを作成、編集、および削除できます。
「コネクタ接続プールを編集」ページで、「セキュリティーマップ」タブ付き区画をクリックします。
「新規」をクリックして、新しいセキュリティーマップを作成します。
「新しいセキュリティーマップ」ページで、セキュリティーマップの名前、ユーザー名、およびパスワードを入力します。
「了解」をクリックします。
「コネクタ接続プールを編集」ページで、「セキュリティーマップ」タブ付き区画をクリックします。
セキュリティーマップのリストで、編集するセキュリティーマップの名前をクリックします。
必要に応じて値を変更し、「保存」をクリックします。
ツリーコンポーネントで、「リソース」ノードを展開し、次に「コネクタ」ノードを展開します。
「コネクタ接続プール」ノードを選択します。
「コネクタ接続プール」ページで、削除するプールのチェックボックスを選択します。
「削除」をクリックします。
delete-connector-connection-pool