JVM の監視可能な属性は、常に有効になっています。JVM に関して利用可能な統計を、次の表に示します。
表 18–16 JVM の統計
Statistic |
データ型 |
説明 |
---|---|---|
heapsize |
BoundedRangeStatistic |
JVM のメモリーヒープサイズの上限と下限の間にある常駐メモリーフットプリント。 |
uptime |
CountStatistic |
JVM の稼働時間。 |
Java SE では、JVM から追加の監視情報を取得できます。監視レベルを「低」に設定すると、この追加情報の表示が有効になります。監視レベルを「高」に設定すると、さらにシステム内の各ライブスレッドに関する情報も表示されます。Java SE で利用可能な追加監視機能の詳細については、『Monitoring and Management for the Java Platform』というタイトルの文書を参照してください。この文書は、http://java.sun.com/javase/6/docs/technotes/guides/management/ にあります。
Java SE 監視ツールについては、http://java.sun.com/javase/6/docs/technotes/tools/#manage を参照してください。
Java SE の JVM で利用可能なクラス読み込み関連の統計を、次の図に示します。
表 18–17 Java SE の JVM 統計 - クラス読み込み
Statistic |
データ型 |
説明 |
---|---|---|
loadedclasscount |
CountStatistic |
JVM 内に現在読み込まれているクラスの数。 |
totalloadedclasscount |
CountStatistic |
JVM の実行開始後に読み込まれたクラスの合計数。 |
unloadedclasscount |
CountStatistic |
JVM の実行開始後に JVM から読み込み解除されたクラスの数。 |
Java SE の JVM で利用可能なコンパイル関連の統計を、次の図に示します。
表 18–18 Java SE の JVM 統計 - コンパイル
Statistic |
データ型 |
説明 |
---|---|---|
totalcompilationtime |
CountStatistic |
コンパイルに費やされた時間の累計 (ミリ秒)。 |
Java SE の JVM で利用可能なガベージコレクション関連の統計を、次の図に示します。
表 18–19 Java SE の JVM 統計 - ガベージコレクション
Statistic |
データ型 |
説明 |
---|---|---|
collectioncount |
CountStatistic |
実行されたコレクションの合計回数。 |
collectiontime |
CountStatistic |
コレクション時間の累計値 (ミリ秒)。 |
Java SE の JVM で利用可能なメモリー関連の統計を、次の図に示します。
表 18–20 Java SE の JVM 統計 - メモリー
Statistic |
データ型 |
説明 |
---|---|---|
objectpendingfinalizationcount |
CountStatistic |
ファイナライズを保留しているオブジェクトの概算数。 |
initheapsize |
CountStatistic |
JVM が最初に要求したヒープのサイズ。 |
usedheapsize |
CountStatistic |
現在使用されているヒープのサイズ。 |
maxheapsize |
CountStatistic |
メモリー管理用として使用可能なメモリーの最大サイズ (バイト)。 |
committedheapsize |
CountStatistic |
JVM 用としてコミットされたメモリーのサイズ (バイト)。 |
initnonheapsize |
CountStatistic |
JVM が最初に要求した非ヒープ領域のサイズ。 |
usednonheapsize |
CountStatistic |
現在使用されている非ヒープ領域のサイズ。 |
maxnonheapsize |
CountStatistic |
メモリー管理用として使用可能なメモリーの最大サイズ (バイト)。 |
committednonheapsize |
CountStatistic |
JVM 用としてコミットされたメモリーのサイズ (バイト)。 |
Java SE の JVM で利用可能なオペレーティングシステム関連の統計を、次の図に示します。
表 18–21 Java SE の JVM 統計 - オペレーティングシステム
Statistic |
データ型 |
説明 |
---|---|---|
arch |
StringStatistic |
オペレーティングシステムのアーキテクチャー。 |
availableprocessors |
CountStatistic |
JVM が使用できるプロセッサの数。 |
name |
StringStatistic |
オペレーティングシステムの名前。 |
version |
StringStatistic |
オペレーティングシステムのバージョン。 |
Java SE の JVM で利用可能なランタイム関連の統計を、次の図に示します。
表 18–22 Java SE の JVM 統計 - ランタイム
Statistic |
データ型 |
説明 |
---|---|---|
name |
StringStatistic |
実行中の JVM を表す名前 |
vmname |
StringStatistic |
JVM 実装の名前。 |
vmvendor |
StringStatistic |
JVM 実装のベンダー。 |
vmversion |
StringStatistic |
JVM 実装のバージョン。 |
specname |
StringStatistic |
JVM 仕様の名前。 |
specvendor |
StringStatistic |
JVM 仕様のベンダー。 |
specversion |
StringStatistic |
JVM 仕様のバージョン。 |
managementspecversion |
StringStatistic |
JVM が実装している管理仕様のバージョン。 |
classpath |
StringStatistic |
システムクラスローダーがクラスファイルの検索時に使用するクラスパス。 |
librarypath |
StringStatistic |
Java のライブラリパス。 |
bootclasspath |
StringStatistic |
ブートストラップクラスローダーがクラスファイルの検索時に使用するクラスパス。 |
inputarguments |
StringStatistic |
JVM に渡された入力引数。main メソッドに対する引数は含みません。 |
uptime |
CountStatistic |
JVM の稼働時間 (ミリ秒)。 |
Java SE の JVM で利用可能な ThreadInfo 関連の統計を、次の図に示します。
表 18–23 Java SE の JVM 統計 - ThreadInfo
Statistic |
データ型 |
説明 |
---|---|---|
threadid |
CountStatistic |
スレッドの ID。 |
threadname |
StringStatistic |
スレッドの名前 |
threadstate |
StringStatistic |
スレッドの状態。 |
blockedtime |
CountStatistic |
このスレッドが BLOCKED 状態に入ったあと経過した時間 (ミリ秒)。スレッド競合監視が無効になっている場合は、-1 が返されます。 |
blockedcount |
CountStatistic |
このスレッドが BLOCKED 状態に入った合計回数。 |
waitedtime |
CountStatistic |
スレッドが WAITING 状態に入ったあと経過した時間 (ミリ秒)。スレッド競合監視が無効になっている場合は、-1 が返されます。 |
waitedcount |
CountStatistic |
スレッドが WAITING 状態または TIMED_WAITING 状態になった合計回数。 |
lockname |
StringStatistic |
このスレッドが獲得をブロックされている監視ロック、またはこのスレッドが Object.wait メソッド経由で通知されるのを待っている監視ロックの文字列表現。 |
lockownerid |
CountStatistic |
このスレッドのブロック対象オブジェクトの監視ロックを保持しているスレッドの ID。 |
lockownername |
StringStatistic |
このスレッドのブロック対象オブジェクトの監視ロックを保持しているスレッドの名前。 |
stacktrace |
StringStatistic |
このスレッドに関連付けられているスタックトレース。 |
Java SE の JVM で利用可能なスレッド関連の統計を、次の図に示します。
表 18–24 Java SE の JVM 統計 - スレッド
Statistic |
データ型 |
説明 |
---|---|---|
threadcount |
CountStatistic |
ライブデーモンスレッドと非デーモンスレッドの現在の数。 |
peakthreadcount |
CountStatistic |
JVM 起動後またはピーク値リセット後におけるライブスレッドのピーク数。 |
totalstartedthreadcount |
CountStatistic |
JVM が起動されて以来、作成されたスレッド、起動されたスレッド、作成および起動されたスレッドの合計数。 |
daemonthreadcount |
CountStatistic |
ライブデーモンスレッドの現在の数。 |
allthreadids |
StringStatistic |
すべてのライブスレッド ID のリスト。 |
currentthreadcputime |
CountStatistic |
CPU 時間の測定が有効になっている場合は、現在のスレッドに対する CPU 時間 (ナノ秒)。CPU 時間の測定が無効になっている場合は、-1 が返されます。 |
monitordeadlockedthreads |
StringStatistic |
監視デッドロックが発生しているスレッド ID のリスト。 |