Sun GlassFish Enterprise Server 2.1 高可用性 (HA) 管理ガイド

Microsoft IIS の使用

ロードバランサプラグインとともに Microsoft Internet Information Services (IIS) を使用するには、以降の各節の手順に従います。

ProcedureHTTP ロードバランサプラグインを使用するように Microsoft IIS を設定する

  1. Internet Services Manager を開きます。

  2. プラグインを有効にする Web サイトを選択します。

    この Web サイトは通常、デフォルトの Web サイトと名付けられます。

  3. この Web サイト上で右クリックして「プロパティー」を選択し、「プロパティー」ノートブックを開きます。

  4. 次の手順に従って、新しい ISAPI フィルタを追加します。

    1. 「ISAPI フィルタ」タブを開きます。

    2. 「追加」をクリックします。

    3. 「フィルタ名」フィールドに、「Enterprise Server」と入力します。

    4. 「実行ファイル」フィールドに、「C:\Inetpub\wwwroot\sun-passthrough\sun-passthrough.dll」と入力します。

    5. 「了解」をクリックして、「プロパティー」ノートブックを閉じます。

  5. 新しい仮想ディレクトリを作成および設定します。

    1. デフォルトの Web サイト上で右クリックして「新規」を選択し、「仮想ディレクトリ」を選択します。

      「仮想ディレクトリの作成ウィザード」が開きます。

    2. 「エイリアス」フィールドに、「sun-passthrough」と入力します。

    3. 「ディレクトリ」フィールドに、「C:\Inetpub\wwwroot\sun-passthrough」と入力します。

    4. 「実行パーミッション」チェックボックスにチェックマークを付けます。

      ほかのすべてのパーミッション関連のチェックボックスは、チェックしないでおきます。

    5. 「完了」をクリックします。

  6. システムの PATH 環境変数に、sun-passthrough.dll ファイルのパス、Enterprise Server as-install/bin および Enterprise Server as-install/lib を追加します。

  7. IIS 6.0 ユーザーである場合は、次の手順を実行して、ロードバランサの Web サービス拡張が IIS 6 で実行されるように設定します。

    1. IIS マネージャーで、ローカルコンピュータを展開し、「Web サービス拡張」をクリックします。

    2. 「タスク」ペインで、「新しい Web サービス拡張を追加」を選択します。

    3. 拡張機能の名前に Sun-Passthrough と入力して、「追加」をクリックします。

    4. sun-passthrough.dll へのパスを C:\Inetpub\wwwroot\sun-passthrough と入力します。

    5. 「了解」をクリックします。

    6. 「拡張機能の状態を許可に設定」を選択します。

  8. IIS 6.0 ユーザーの場合、ファイル C:\inetput\wwwroot\sun-passthrough\lb.log を作成し、そのファイル上のグループ IIS_WPG に対して、NTFS の書き込み権および変更権を与えます。

    IIS 6.0 は Worker Process Isolation モードで実行されるため、IIS サーバーはグループ IIS_WPG のセキュリティー権限で実行されます。

  9. IIS ユーザーはすべて、コンピュータを再起動します。

  10. Web サーバー、ロードバランサプラグイン、および Enterprise Server が正常に動作していることを確認します。

    Web ブラウザに http://web-server-name/web-application と入力して、Web アプリケーションのコンテキストルートにアクセスします。ここで、web-server-name は Web サーバーのホスト名または IP アドレスであり、web-applicationC:\Inetpub\wwwroot\sun-passthrough\sun-passthrough.properties ファイルに一覧表示したコンテキストルートです。


    ヒント –

    ISAPI フィルタの状態は緑色になっているはずです。フィルタの状態を確認するには、Web サイトの「プロパティー」ノートブックを開き、「ISAPI フィルタ」タブをクリックします。状態が緑色になっていない場合は、何らかの HTTP 要求を IIS HTTP ポートに送信してみてください。要求が失敗すれば、正常です。ISAPI フィルタの状態を再確認します。


自動的に設定される sun-passthrough プロパティー

インストーラは、sun-passthrough.properties 内の次のプロパティーを自動的に設定します。デフォルト値は変更可能です。

プロパティー 

定義 

デフォルト値 

lb-config-file

ロードバランサ設定ファイルへのパス 

IIS-www-root\sun-passthrough\loadbalancer.xml

log-file

ロードバランサログファイルへのパス 

IIS-www-root\sun-passthrough\lb.log

log-level

Web サーバーのログレベル 

INFO


注 –

自動適用機能は現時点で、IIS との組み合わせではサポートされていません。