Sun GlassFish Enterprise Server 2.1 高可用性 (HA) 管理ガイド

Java Message Service の統合

MQ を Enterprise Server に統合する方法には、 LOCAL、REMOTE、および EMBEDDED の 3 通りがあります。管理コンソールでは、これらのモードは Java Message Service の「タイプ」属性で表されます。

LOCAL Java Message Service

「タイプ」属性が LOCAL (クラスタインスタンスのデフォルト) の場合、Enterprise Server はデフォルト JMS ホストとして指定された MQ ブローカを起動および停止します。MQ プロセスはアウトプロセスで (別個の VM 内で) アプリケーションサーバープロセスから起動されます。Enterprise Server は、追加のポートをブローカに提供します。このポートはブローカによって、RMI レジストリを起動するために使用されます。このポート番号は、そのインスタンス用に設定された JMS ポートの番号に 100 を足した数値になります。たとえば、JMS ポート番号が 37676 である場合、この追加ポートの番号は 37776 になります。

Enterprise Server インスタンスと Message Queue ブローカの間に 1 対 1 の関係を作成するには、タイプを LOCAL に設定し、各 Enterprise Server インスタンスに異なるデフォルト JMS ホストを指定します。この作業は、クラスタが Enterprise Server と MQ のどちらに定義されているかに関係なく行えます。

LOCAL タイプでは、「起動引数」属性を使用して MQ ブローカの起動パラメータを指定します。

REMOTE Java Message Service

「タイプ」属性が REMOTE の場合、MQ ブローカは別個に起動する必要があります。ブローカの起動については、『 Sun GlassFish Message Queue 管理ガイド』を参照してください。

この場合、Enterprise Server は外部的に設定されたブローカまたはブローカクラスタを使用します。また、MQ ブローカの起動と停止は Enterprise Server とは別個に行い、MQ ツールを使用してブローカまたはブローカクラスタを設定および調整する必要があります。REMOTE タイプは Enterprise Server クラスタに最適です。

REMOTE タイプでは、MQ ツールを使用して MQ ブローカ起動パラメータを指定する必要があります。「起動引数」属性は無視されます。

EMBEDDED Java Message Service

JMS の「タイプ」属性が EMBEDDED の場合、Enterprise Server と JMS ブローカが同じ VM 内に共存し、JMS サービスはインプロセスで起動され、Enterprise Server によって管理されます。このモードでは、JMS 操作はネットワークスタックを通して行われ、パフォーマンスの最適化につながります。