Sun GlassFish Enterprise Server 2.1 高可用性 (HA) 管理ガイド

Procedure管理コンソールを使用して負荷分散を設定する

  1. ロードバランサ設定を作成します。

    管理コンソールでは、左側の区画で「HTTP ロードバランサ」をクリックし、「新規」をクリックします。「新しい HTTP ロードバランサ」ページで、デバイスの詳細を指定し、ターゲットのクラスタまたはインスタンスも選択します。

  2. ロードバランサが管理するクラスタまたはスタンドアロンサーバーインスタンスへの参照を追加します。

    管理コンソールを使用してこれを行うには、左側の区画で「HTTP ロードバランサ」ノードをクリックし、ノードの下に表示されるリストから目的のロードバランサをクリックします。「ターゲット」タブを開き、「ターゲットを管理」をクリックします。「ロードバランサのターゲットを管理」ページで、必要なターゲットを選択します。

    ターゲットを指定してロードバランサ設定を作成しており、そのターゲットが、ロードバランサが参照する唯一のクラスタまたはスタンドアロンサーバーインスタンスである場合は、この手順を飛ばしてください。

  3. ロードバランサによって参照されるクラスタまたはスタンドアロンサーバーインスタンスを有効にします。

    管理コンソールを使用してスタンドアロンサーバーインスタンスを有効にするには、左側の区画で「HTTP ロードバランサ」ノードをクリックし、ノードの下に表示されるリストから目的のロードバランサをクリックします。「ターゲット」タブを開き、「ターゲット」テーブルで、有効にするインスタンスの隣のチェックボックスにチェックマークを付け、「有効」をクリックします。

    クラスタ内のサーバーインスタンスを有効にするには、上で説明した手順でロードバランサを選択し、「ターゲット」タブで目的のクラスタをクリックします。次に、「インスタンス」タブを開き、目的のインスタンスを選択し、「ロードバランサの操作」ドロップダウンリストから、「負荷分散の有効化」を選択します。

    クラスタまたはスタンドアロンインスタンスを有効にするための同様のコマンドは、asadmin enable-http-lb-server です。

  4. アプリケーションの負荷分散を有効にします。

    これを管理コンソールで行うには、上で説明した手順で「ターゲット」タブを開き、必要なクラスタをクリックします。ここで「アプリケーション」タブを開き、必要なアプリケーションを選択し、「その他の操作」ドロップダウンリストから、「ロードバランサ有効」を選択します。

    これらのアプリケーションは、ロードバランサが参照するクラスタまたはスタンドアロンインスタンスで使用するために、事前に配備および有効にしておく必要があります。負荷分散のためにアプリケーションを有効にする手順は、アプリケーションを使用可能にする手順とは別です。

  5. 健全性検査を作成します。

    これを管理コンソールを使用して行うには、前に説明した手順でロードバランサの「ターゲット」タブを開き、「ターゲット」テーブルで「健全性チェッカを編集」をクリックします。

    健全性チェッカは、不健全なサーバーインスタンスを監視し、それらの健全性が戻ったときにロードバランサが新しい要求を送信できるようにします。


    注 –

    Sun Java System Web Server (6.1 または 7.0) を使用している場合は、手順 6 および 7 を実行する代わりに、ロードバランサ設定ファイルを生成してネットワーク経由でデータを Web Server に送信すれば、処理を 1 つの手順で完了できます。

    これを管理コンソールを使用して行うには、目的のロードバランサをクリックし、「エクスポート」タブを開きます。このタブで、「今すぐ適用」をクリックします。これにより、データは Web サーバーの構成ディレクトリに送信されます。


  6. ロードバランサ設定ファイルを生成します。

    これを管理コンソールを使用して行うには、ロードバランサをクリックし、「エクスポート」タブを開きます。このタブで、「今すぐエクスポート」をクリックします。

    このコマンドは、Sun GlassFish Enterprise Server に同梱されているロードバランサプラグインとともに使用する設定ファイルを生成します。

  7. ロードバランサ設定ファイルを、ロードバランサプラグイン設定ファイルが格納されている Web サーバーの config ディレクトリにコピーします。


    注 –

    ロードバランサ設定ファイルを自動生成し、ネットワーク経由で Web サーバーにデータを送信する処理を 1 つの手順で行うには、SSL 設定用に Web サーバーを設定し、DAS 証明書をインポートする必要があります。Sun Web Server の設定については、「Sun Web サーバー の設定」を参照してください。