GlassFish Enterprise Manager Performance Advisor は、Sun GlassFishTM Enterprise Server version 2.1 のパフォーマンスチューニング支援とパフォーマンス警告機能を提供します。
『リリースノート』では、Performance Advisor の最新の更新について、次の節で説明します。
インストールと基本的な使用方法については、『Sun GlassFish Enterprise Manager Performance Advisor 1.0 インストールおよびクイックスタートガイド』を参照してください。Sun GlassFish Enterprise Server のドキュメントセットも参照してください。
この節では、『リリースノート』の変更履歴を示します。
表 1 改訂履歴
改訂日 |
変更点の説明 |
---|---|
2009 年 1 月 |
初期リリース。 |
Performance Advisor をダウンロードしてインストールする前に、次の作業を実行する必要があります。
Sun GlassFish Enterprise Server version 2.1 をインストールします ( で入手できます)。ドメインは、開発者、クラスタ、エンタープライズ、またはカスタムの任意のプロファイルでインストールできます。Enterprise Server のインストールの詳細は、『Sun GlassFish Enterprise Server 2.1 Installation Guide』を参照してください。
Enterprise Server のサポートを購入します。サポートは で利用できます。これにより、Enterprise Server の追加機能をダウンロードする資格を持つアカウントを取得できます。サポートのユーザー名とパスワードを忘れないようにしてください。
Performance Advisor のシステム要件は、AIX プラットフォームでサポートされない点を除き、Sun GlassFish Enterprise Server version 2.1 の要件と同じです。Sun GlassFish Enterprise Server version 2.1 のシステム要件については、『Sun GlassFish Enterprise Server 2.1 リリースノート』を参照してください。
この節では、Performance Advisor に関する既知の問題を示します。
管理ルールは通知をサーバーログに送信しますが、管理ルールサブシステム自体から送信されるメッセージのロガーは com.sun.enterprise.management.runtimetuner です。デフォルトでは、このロガーのログレベルは WARNING です。このロガーからさらに情報を取得するには、設定にプロパティーを追加する必要があります。追加するプロパティーの名前は com.sun.enterprise.management.runtimetuner で、値は FINE です。
管理コンソール の「ログレベル」ページで、このプロパティーを追加できます。詳細は、管理コンソール のオンラインヘルプを参照してください。
次の asadmin set コマンドを使用して、このプロパティーを追加することもできます。server を、サーバーインスタンスまたはクラスタの名前で置き換えてください。次に例を示します。
asadmin set server.log-service.module-log-levels.property.com\\.sun\\.enterprise\\.management\\.runtimetuner=FINE |
asadmin set コマンドの詳細は、『Sun GlassFish Enterprise Server 2.1 Reference Manual』を参照してください。
Sun GlassFish Enterprise Server version 2.1 は AIX プラットフォームでサポートされますが、Performance Advisor は AIX プラットフォームではサポートされません。
ありません。
ルールを無効にして再度有効にしたあと、管理コンソール がサーバーの再起動を指示しません。ルールは完全に有効化されず、ユーザー指定のしきい値を超えたときに警告が送信されません。
クラスタまたはスタンドアロンのサーバーインスタンスで、管理ルールをいったん無効にして再度有効にしたあとは、クラスタまたはインスタンスを再起動してルールを有効にする必要があります。
管理ルールでは動的再構成はサポートされません。
管理ルールを作成または変更したあと、ドメインを再起動して、新しいルールまたは変更内容を有効にする必要があります。
サーバーログおよび電子メールに示される「GC 停止時間に関する警告」の「ユーザーしきい値」の値が正しくありません。しきい値を超えるデータは正しく報告されますが、しきい値は実際の 10 倍の値で示されます。
ありません。
Tuner でクラスタが異種であるか同種であるかを評価するときに、マシンの物理メモリーに関する小さすぎて有意でない相違だけに基づいて、クラスタが異種であると判断されることがあります。
ありません。
Linux AMD 64 ビット JDK を -d64 オプションを指定せずに使用する場合、サーバーは 64 ビットサーバーとして動作します。ただし、-d64 オプションを指定しないと、Tuner は最大ヒープメモリーに 1400M バイトを超える値を設定することを許可しません。
調整するサーバーまたはクラスタに、JVM オプションとして -d64 オプションを追加してください。管理コンソール を使用するには、設定の「JVM 設定」ページに移動し、「JVM オプション」タブを選択し、「JVM オプションを追加」ボタンをクリックして -d64 オプションを入力します。または、asadmin create-jvm-options コマンドを使用します。次に例を示します。
asadmin create-jvm-options --target server \\-d64 |
asadmin create-jvm-options コマンドの詳細は、『Sun GlassFish Enterprise Server 2.1 Reference Manual』を参照してください。
クラスタでルールを確立し、このクラスタに新しいサーバーインスタンスを追加するときに、最大プールサイズ (max-pool-size) の設定は新しく作成したインスタンスに対してのみ再計算されます。既存のインスタンスは、新しく追加したインスタンスの最新情報で同期されません。
クラスタを再起動するとすべてのサーバーインスタンスが同期され、ルールで指定した JDBC 接続プールの最大プールサイズがすべてのインスタンスに適用されます。
クラスタで「JDBC プールマネージャー」ルールを確立する場合、「* (「現在および将来の全 JDBC 接続プール数」に適用されます)」を選択して、新しい JDBC 接続プールをクラスタ設定に追加すると、最大プールサイズ (max-pool-size) の再計算で問題が発生します。自動調整ではすべてのプールが選択されるため、新しいプールの最大プールサイズは、クラスタに存在するサーバーインスタンスの数に従って計算されずに、デフォルトの最大プールサイズの値に設定されます。たとえば、次の設定の場合を考えます。
デフォルト最大接続数: 100
プール名: * (「現在および将来の全 JDBC 接続プール数」に適用されます)
最大接続数: 設定なし
クラスタに 2 つのサーバーインスタンスがある場合、既存のすべてのアクティブな JDBC 接続プールでは、最大プールサイズは各インスタンスで 50 に再計算されます。ただし、新しく追加される JDBC 接続プールでは、最大プールサイズは各インスタンスで 100 に再計算されます。
クラスタを再起動して、すべてのサーバーインスタンス上の JDBC 接続プールすべてに対して、最大プールサイズを再計算します。
「* (「現在および将来の全 JDBC 接続プール数」に適用されます)」を選択する代わりに、個々の JDBC 接続プール名と最大接続数を選択すると、リアルタイムの本稼働環境でこの問題を回避できます。
Sun GlassFish Enterprise Server version 2.1 で問題がある場合は、次の方法でフィードバックを送信してください。
GlassFish メーリングリスト — いろいろな話題とフィードバックのためのさまざまな GlassFish コミュニティーメーリングリスト
GlassFish フォーラム — GlassFish プロジェクトについて議論するフォーラム
以下の場所から有益な情報を入手することができます。
このメディアの出版以降にリリースされたアクセシビリティー機能を入手するには、米国リハビリテーション法 508 条に関する製品評価資料を Sun に請求し、その内容を確認して、どのバージョンが、アクセシビリティーに対応したソリューションを配備するためにもっとも適しているかを特定してください。アプリケーションの最新バージョンは、http://sun.com/software/javaenterprisesystem/get.html で入手できます。アクセシビリティー機能に対する Sun のコミットメントについては、http://sun.com/access を参照してください。