Sun GlassFish Enterprise Manager Performance Advisor 1.0 リリースノート

既知の問題点と制限事項

この節では、Performance Advisor に関する既知の問題を示します。

管理ルールのロガー

説明

管理ルールは通知をサーバーログに送信しますが、管理ルールサブシステム自体から送信されるメッセージのロガーは com.sun.enterprise.management.runtimetuner です。デフォルトでは、このロガーのログレベルは WARNING です。このロガーからさらに情報を取得するには、設定にプロパティーを追加する必要があります。追加するプロパティーの名前は com.sun.enterprise.management.runtimetuner で、値は FINE です。

回避策

管理コンソール の「ログレベル」ページで、このプロパティーを追加できます。詳細は、管理コンソール のオンラインヘルプを参照してください。

次の asadmin set コマンドを使用して、このプロパティーを追加することもできます。server を、サーバーインスタンスまたはクラスタの名前で置き換えてください。次に例を示します。


asadmin set 
server.log-service.module-log-levels.property.com\\.sun\\.enterprise\\.management\\.runtimetuner=FINE

asadmin set コマンドの詳細は、『Sun GlassFish Enterprise Server 2.1 Reference Manual』を参照してください。

AIX プラットフォームがサポートされない (6795945)

説明

Sun GlassFish Enterprise Server version 2.1 は AIX プラットフォームでサポートされますが、Performance Advisor は AIX プラットフォームではサポートされません。

回避策

ありません。

ルールを再有効化するためにサーバーの再起動が必要 (6797485)

説明

ルールを無効にして再度有効にしたあと、管理コンソール がサーバーの再起動を指示しません。ルールは完全に有効化されず、ユーザー指定のしきい値を超えたときに警告が送信されません。

回避策

クラスタまたはスタンドアロンのサーバーインスタンスで、管理ルールをいったん無効にして再度有効にしたあとは、クラスタまたはインスタンスを再起動してルールを有効にする必要があります。

管理ルールでドメインの再起動が必要 (6794005 6796385 6796423 6796461)

説明

管理ルールでは動的再構成はサポートされません。

回避策

管理ルールを作成または変更したあと、ドメインを再起動して、新しいルールまたは変更内容を有効にする必要があります。

通知に示される「GC 停止時間に関する警告」の「ユーザーしきい値」の値が正しくない (6797924)

説明

サーバーログおよび電子メールに示される「GC 停止時間に関する警告」の「ユーザーしきい値」の値が正しくありません。しきい値を超えるデータは正しく報告されますが、しきい値は実際の 10 倍の値で示されます。

回避策

ありません。

Tuner のメモリー計算で許容されるべき相違が許されない (6794606)

説明

Tuner でクラスタが異種であるか同種であるかを評価するときに、マシンの物理メモリーに関する小さすぎて有意でない相違だけに基づいて、クラスタが異種であると判断されることがあります。

回避策

ありません。

Tuner が Linux 64 ビット JVM に -d64 オプションを必要とする (6797035)

説明

Linux AMD 64 ビット JDK を -d64 オプションを指定せずに使用する場合、サーバーは 64 ビットサーバーとして動作します。ただし、-d64 オプションを指定しないと、Tuner は最大ヒープメモリーに 1400M バイトを超える値を設定することを許可しません。

回避策

調整するサーバーまたはクラスタに、JVM オプションとして -d64 オプションを追加してください。管理コンソール を使用するには、設定の「JVM 設定」ページに移動し、「JVM オプション」タブを選択し、「JVM オプションを追加」ボタンをクリックして -d64 オプションを入力します。または、asadmin create-jvm-options コマンドを使用します。次に例を示します。


asadmin create-jvm-options --target server \\-d64

asadmin create-jvm-options コマンドの詳細は、『Sun GlassFish Enterprise Server 2.1 Reference Manual』を参照してください。

最大プールサイズの再計算がすべてのインスタンスのログに記録されない (6798998)

説明

クラスタでルールを確立し、このクラスタに新しいサーバーインスタンスを追加するときに、最大プールサイズ (max-pool-size) の設定は新しく作成したインスタンスに対してのみ再計算されます。既存のインスタンスは、新しく追加したインスタンスの最新情報で同期されません。

回避策

クラスタを再起動するとすべてのサーバーインスタンスが同期され、ルールで指定した JDBC 接続プールの最大プールサイズがすべてのインスタンスに適用されます。

クラスタの新しいプールに対して最大プールサイズの再計算が正しくない (6799380)

説明

クラスタで「JDBC プールマネージャー」ルールを確立する場合、「* (「現在および将来の全 JDBC 接続プール数」に適用されます)」を選択して、新しい JDBC 接続プールをクラスタ設定に追加すると、最大プールサイズ (max-pool-size) の再計算で問題が発生します。自動調整ではすべてのプールが選択されるため、新しいプールの最大プールサイズは、クラスタに存在するサーバーインスタンスの数に従って計算されずに、デフォルトの最大プールサイズの値に設定されます。たとえば、次の設定の場合を考えます。

クラスタに 2 つのサーバーインスタンスがある場合、既存のすべてのアクティブな JDBC 接続プールでは、最大プールサイズは各インスタンスで 50 に再計算されます。ただし、新しく追加される JDBC 接続プールでは、最大プールサイズは各インスタンスで 100 に再計算されます。

回避策

クラスタを再起動して、すべてのサーバーインスタンス上の JDBC 接続プールすべてに対して、最大プールサイズを再計算します。

「* (「現在および将来の全 JDBC 接続プール数」に適用されます)」を選択する代わりに、個々の JDBC 接続プール名と最大接続数を選択すると、リアルタイムの本稼働環境でこの問題を回避できます。