ディレクトリサービスを実行するのに必要な情報をデータベースに読み込んだら、エントリの追加や変更、削除を行なってこのディレクトリ情報を保守する必要があります。この節では、ディレクトリ情報を保守するためのコマンド行ユーティリティについて説明します。
グラフィカルユーザーインタフェースからデータ管理を行う場合は、『Sun Directory Services 3.1 ユーザーズガイド』を参照してください。
ディレクトリには ldapadd(1) を使用してエントリを追加できます。コマンド行に 1 つのエントリを指定したり、ファイルに 1 つまたは複数のエントリを指定したりできます。ldapadd の使用方法は、ldapmodify(1) のマニュアルページを参照してください (ldapadd は ldapmodify の特定の構成です)。
dsimport に -n オプションを指定すると、ldapadd で使用するのに適した LDAP Data Interchange Format (LDIF) のファイルを作成できます。さらに、独自の LDIF ファイルを手作業で作成して、ldifcheck(1M) コマンドで検査することもできます。LDIF ファイルの書式については、ldif(4) のマニュアルページを参照してください。
ディレクトリのエントリは、ldapmodify または ldapmodrdn コマンドで変更できます。
コマンド行に変更を指定して、1 つのエントリの複数の属性を変更する
エントリの変更情報が入っているファイルを指定して、複数のエントリを変更する
ldapmodify の使い方については、ldapmodify(1) のマニュアルページを参照してください。dsimport に -n オプションを指定すると、ldapmodify に適した LDIF ファイルを作成できます。
ldapmodrdn(1) は、エントリの名前付き属性を変更するときに使用します。名前付き属性を変更すると、エントリの識別名が変わります。詳細は、ldapmodrdn(1) のマニュアルページを参照してください。
ディレクトリのエントリを削除するには、ldapdelete(1) を使用します。詳細は、ldapdelete(1) のマニュアルページを参照してください。