Sun Directory Services の複製サービスを使えば、ディレクトリサービスにおける複製の方針を設定できます。複製機能を使用すると、クライアント要求の負荷をいくつかのサーバー間で共有し、ネットワークトラフィックをローカルに限定することで全体的な通信コストを減らすことができます。
複製は、ディレクトリ情報ツリーのサブツリー、特定のエントリ、または属性のサブセットに適用できます。
Sun Directory Services には、dspushd と dspulld という 2 つの複製デーモンがあります。dspushd デーモンは更新をマスターサーバーからスレーブサーバーに配信し、dspulld デーモンは更新をマスターから受信します。dspushd デーモンの場合はマスターサーバーが複製スケジュールを管理し、dspulld デーモンの場合はスレーブが複製スケジュールを管理します。両方のデーモンとも通信プロトコルとして LDAP を使用します。
さらに、Sun Directory Services には、NIS サーバーに対応する NIS 複製プロセスがあります。