Sun Directory Services 3.1 管理ガイド

ディレクトリとのバインド

ディレクトリに対して定義されているアクセス制御規則によっては、一定の操作の際にディレクトリに「バインドする」必要があります。「バインド」とは、識別名とパスワードを指定することによって認証を受けることです。この処理によって、接続されている間のアクセス権のレベルが決まります。

たとえば、デフォルトのアクセス制御規則では、自身のディレクトリエントリのパスワードに対し書き込みアクセス権があります。エントリの識別名とパスワードを使ってバインドすると、そのユーザーは、そのエントリのキーワード「ユーザー自身 (self)」で識別されます。匿名のバインドでは、パスワード属性を除くすべてのエントリと属性に対し検索と読み取りのアクセス権があります。パスワード属性に対しては、比較アクセス権が与えられます。キーワード「全ユーザー (everyone)」または * が指定されているユーザーには、これらのアクセス権が与えられます。