「Dynamic」セクションには、必要な情報を見つけるためのフィルタを動的に作成できる等号式を指定します。
LINE キーワードは、入力情報を動的にどのように分解するかを定義するときに必要です。分解の結果は、MATCH_FILTER 定義や ALL_FILTER 定義の要素として使用されます。
LINE キーワードの構文については、「Extract」を参照してください。
MATCH_FILTER キーワードには、dsimport ユーティリティが使用するフィルタを指定します。このユーティリティは、エントリを作成する前にそれがデータベースにすでにあるかどうかをこのフィルタを使って検査します。エントリがすでにある場合は、変更する必要かあるかどうかを検査します。
MATCH_FILTER キーワードは、ディレクトリサーバーが ypmatch などのコマンドに応答するときにも使用されます。
ALL_FILTER キーワードには、dsexport コマンドが使用するフィルタを指定します。このコマンドは、このフィルタを使ってディレクトリエントリから元のファイルを再生成します。ディレクトリの情報をエクスポートしてその情報のソースファイルを再生成しない場合でも、このフィルタは必要です。
ALL_FILTER キーワードは、ディレクトリサーバーが、ある NIS テーブルに属するすべてのエントリをディレクトリから取り出すときにも使用されます。これは、ディレクトリサーバーが最新の NIS テーブルのコピーを常に保守しているからです。
さらに、ALL_FILTER キーワードは、ディレクトリサーバーが ypcat などのコマンドに応答するときにも使用されます。
DC_NAMING キーワードは、xyz.com 書式のドメイン名を LDAP のデータ格納接尾辞や dc=xyz, dc=com 書式の名前付きコンテキストに変換するときに使用する機構を定義します。このキーワードは、ディレクトリで使用しているネーミング構造がドメイン構成要素 (dc) 構造になっている場合に便利です。