Sun Directory Services 3.1 管理ガイド

大文字と小文字の区別

通常、検索を行う属性に大文字と小文字の区別があれは (ces 構文)、ディレクトリサーバーは大文字と小文字を区別して検索します。同様に、検索を行う属性に大文字と小文字の区別がなければ (cis 構文)、検索する際に大文字と小文字は区別されません。

しかし、nis.mapping ファイルでテーブルのマッピング定義にキーワード CASE_SENSITIVE=yes を指定すれば、属性構文に対し大文字と小文字の区別を強制的に適用できます。

たとえば、uid 属性 が cis 構文を持っている場合、セキュリティのために大文字と小文字の区別を強制する必要があります。したがって、nis.mapping ファイルの passwd.byname 定義には、CASE_SENSITIVE キーワードが指定されています。

Table: passwd.byname

	Common:
		MAP_NAME=passwd.byname
		# The LDAP attribute used to store the key (uid) is case insensitive!
		CASE_SENSITIVE=yes