Sun Directory Services 3.1 ユーザーズガイド

第 1 章 概要

Sun Directory Services には、ディレクトリ情報を表示または変更する場合に使用するグラフィカルインタフェースが 2 つあります。

どちらのツールも、Sun Directory Services にリモートまたはローカルで接続できます。どちらのツールを使用しても、ディレクトリの内容を簡単に表示できます。

Deja

Deja には、ディレクトリ内容の保守に適した総合的なユーザーインタフェースが備わっています。図 1-1 に、Deja の「作成 (Create)」パネルを示します。ツールバー、ブラウザウィンドウ、機能ウィンドウ、およびステータスバーの 4 つの領域に分割されています。ツールバー、ブラウザウィンドウ、ステータスバーについては、表示しないでおくこともできます。

ツールバーのアイコンをクリックするか、メニューのオプションを選択すると、該当する画面が機能ウィンドウに表示されます。

図 1-1 Deja のディレクトリエディタ

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ツールバーには、それぞれ特定の機能を備えたアイコンがあります。アイコンとその機能については、表 1-1 を参照してください。

表 1-1 Deja ツールバーのアイコン

アイコン 

機能 

 

ログイン 

 

このアイコンをクリックして、ディレクトリサーバーにログインします。ディレクトリの内容を変更するには、ログインしなければなりません。 

 

検索 

 

このアイコンをクリックして、ディレクトリのエントリを検索します。 

 

表示 

 

ディレクトリのブラウザウィンドウでエントリを選択し、このアイコンをクリックして、エントリの属性値を表示します。 

 

作成 

 

このアイコンをクリックして、ディレクトリ内に新しいエントリを作成します。 

 

変更 

 

ディレクトリのブラウザウィンドウでエントリを選択し、このアイコンをクリックして、エントリの属性を変更します。 

 

名前を変更 

 

ディレクトリのブラウザウィンドウでエントリを選択し、このアイコンをクリックして、エントリの相対識別名を変更します。 

 

削除 

 

ディレクトリのブラウザウィンドウでエントリを選択し、このアイコンをクリックして、ディレクトリからエントリを削除します。 

 

カット 

 

ディレクトリのブラウザウィンドウでエントリを選択し、このアイコンをクリックして、ディレクトリからエントリを切り取り、クリップボードに保存します。 

 

コピー 

 

ディレクトリのブラウザウィンドウでエントリを選択し、このアイコンをクリックして、エントリをクリップボードにコピーします。 

 

ペースト 

 

カットまたはコピーによってクリップボードにエントリを保存後、ディレクトリのブラウザウィンドウで親エントリを選択し、このアイコンをクリックして、選択したエントリの子としてエントリをペーストします。 

 

ヘルプ 

このアイコンをクリックして、オンラインヘルプを表示します。 

Web ゲートウェイ

Web ゲートウェイは、Web ブラウザから Sun Directory Services にアクセスするインタフェースを提供します。ディレクトリの表示、エントリの検索、読み取り、一部のディレクトリ情報の変更などを実行できます。Web ゲートウェイは、ディレクトリ情報を確認する場合に便利ですが、汎用ツールであり、Deja の代用にはなりません。

図 1-2 Web ゲートウェイの「ルートディレクトリ特有エントリ (Root Directory Specific Entry)」ページ

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図 1-2 に、ディレクトリに対して定義されている名前付きコンテキストを示します。ここからスキーマにアクセスできます。

ディレクトリサーバーデーモンの起動

ディレクトリサーバー上で Deja を実行するには、ディレクトリサービスデーモンである dsservd が必要です。また、ディレクトリを管理するサーバー上で Web ゲートウェイを実行するには、Web ゲートウェイデーモンである dswebd が必要です。Deja または Web ゲートウェイを起動する前に、各デーモンが実行されていることを確認してください。デーモンをまだ実行していない場合、次の節で説明する手順でデーモンを起動してください。

dsservd および dswebd デーモンを起動するには

ディレクトリサーバーデーモンである dsservd を起動するには、スーパーユーザー (root) として次のように入力します。


# /etc/init.d/dsserv start

Web ゲートウェイデーモンである dswebd を起動するには、スーパーユーザー (root) として次のように入力します。


# /etc/init.d/dsweb start

Sun Directory Services のインストール時に、システム起動ファイルに上記のコマンドが追加されるため、マシンをリブートすると、すべてのサーバーデーモンが自動的に起動されます。