SunTM Directory Services には、ディレクトリの内容を表示するツールが 2 つ用意されています。
Deja は、JavaTM ディレクトリエディタです。Deja を使用すると、ディレクトリエントリの作成、変更、削除、検索、または名前変更を安全に、しかも簡単に行うことができます。
Web ゲートウェイは、任意の Web ブラウザから Sun Directory Services ディレクトリにアクセスするためのエンドユーザーインタフェースです。Web ゲートウェイを使用すると、ディレクトリを表示し、エントリの検索または読み取りを行い、一部のディレクトリ情報を変更できます。
この『Sun Directory Services 3.1 ユーザーズガイド』では、Deja と Web ゲートウェイ の使い方について説明します。このマニュアルは、ディレクトリ内容の保守を担当するディレクトリユーザーが対象です。Sun Directory Services のインストール、構成、および管理については説明していません。これらの作業については、『Sun Directory Services 3.1 管理ガイド』を参照してください。
『Sun Directory Services 3.1 ユーザーズガイド』の各章の内容は、次のとおりです。
第 1 章「概要」では、Deja と Web ゲートウェイの概要を示し、それぞれのツールの利点について説明します。
第 2 章「Deja - 標準的な操作」では、Deja の標準機能、Deja によるエントリの検索、編集、作成、および削除について説明します。
第 3 章「Deja - NIS エントリに関する操作」では、NIS ユーザー向けの Deja 機能について説明します。
第 4 章「Deja - RADIUS エントリに関する操作」では、RADIUS ユーザー向けの Deja 機能について説明します。
第 5 章「Web ゲートウェイによるディレクトリの表示」では、Web ゲートウェイを取り上げ、これを使用してディレクトリのエントリを読み取って変更する方法について説明します。
付録 A 「Deja.properties ファイル」 では、Deja.properties ファイルの構造と、Deja 属性の変更方法について説明します。
付録 B 「dejasync コマンドリファレンス」 では、dejasync コマンド行ユーティリティについて説明し、さらに、dejasync を使用して Deja.properties ファイルとマップファイルを同期させる方法について説明します。
Sun Directory Services のマニュアルセットには、次のマニュアルも含まれています。
『Sun Directory Services 3.1 管理ガイド』
Sun Directory Services は、次のインターネット標準規格および提案中の規格に準拠しています。
RFC 1777 Lightweight Directory Access Protocol
RFC 1778 The String Representation of Standard Attribute Syntaxes
RFC 2138 Remote Authentication Dial In User Service
RFC 2139 RADIUS Accounting
RFC 1565 Network Services Monitoring MIB
RFC 1567 X.500 Directory Monitoring MIB
RFC 2222 Simple Authentication and Security Layer (SASL)
RFC 2251 Lightweight Directory Access Protocol (v3)
RFC 2252 Lightweight Directory Access Protocol (v3) Attribute Syntax Definitions
RFC 2253 Lightweight Directory Access Protocol (v3) UTF-8 String Representation of Distinguished Names
RFC 2254 The String Representation of LDAP Search Filters
RFC 2255 The LDAP URL Format
RFC 2256 A Summary of the X.500(96) User Schema for Use with LDAPv3
RFC 1274 The COSINE and Internet X.500 Schema
draft-byrne-alias-00.txt
draft-howard-nis-schema-04.txt
draft-ietf-asid-ldapv3-referral-00.txt
draft-ietf-asid-ldapv3-tls-02.txt
draft-ietf-asid-ldapv3-lang-02.txt
draft-ietf-asid-ldapv3-ext-04.txt
draft-ietf-asid-ldif-02.txt
draft-ietf-radius-auth-servmib-01.txt
draft-ietf-radius-acc-servmib-01.txt
draft-ryan-java-00.txt
Sun Directory Services は、次の OSI 規格をサポートしています。
ITU-T X.500 1988 Recommendations
ITU-T X.208 Abstract Syntax Notation One (ASN.1)
ITU-T X.209 Basic Encoding rules (BER)
SunDocsTM プログラムでは、米国 Sun MicrosystemsTM, Inc. (以降、Sun とします) の 250 冊以上のマニュアルを扱っています。このプログラムを利用して、マニュアルのセットまたは個々のマニュアルをご注文いただけます。
マニュアルのリストと注文方法については、米国 SunExpressTM, Inc. のインターネットホームページ http://www.sun.com/sunexpress にあるカタログセクションを参照してください。
このマニュアルでは、次のような字体や記号を特別な意味を持つものとして使用します。
表 P-1 表記上の規則
字体または記号 |
意味 |
例 |
---|---|---|
AaBbCc123 |
コマンド名、ファイル名、ディレクトリ名、画面上のコンピュータ出力、またはコード例を示します。 |
.login ファイルを編集します。 ls -a を使用してすべてのファイルを表示します。 system% |
AaBbCc123 |
ユーザーが入力する文字を、画面上のコンピュータ出力とは区別して示します。 |
system% su password: |
AaBbCc123 |
変数を示します。実際に使用する特定の名前または値で置き換えます。 |
ファイルを削除するには、rm filename と入力します。 |
『 』 |
参照する書名を示します。 |
『コードマネージャ・ユーザーズガイド』を参照してください。 |
「 」 |
参照する章、節、ボタンやメニュー名、または強調する単語を示します。 |
第 5 章「衝突の回避」を参照してください。 この操作ができるのは、「スーパーユーザー」だけです。 |
¥ |
枠で囲まれたコード例で、テキストがページ行幅を越える場合、バックスラッシュは継続を示します。 |
sun% grep `^#define ¥ XV_VERSION_STRING' |
ただし AnswerBook2TM では、ユーザーが入力する文字と画面上のコンピュータ出力は区別して表示されません。
コード例は次のように表示されます。
[ ] は省略可能な項目を示します。上記の場合、filename は省略してもよいことを示します。
| は区切り文字 (セパレータ) です。この文字で分割されている引数のうち 1 つだけを指定します。
キーボードのキー名は英文で、頭文字を大文字で示します (例: Shift キーを押します)。ただし、キーボードによっては Enter キーが Return キーの動作をします。
ダッシュ (-) は 2 つのキーを同時に押すことを示します。たとえば、Ctrl-D は Control キーを押したまま D キーを押すことを意味します。
このマニュアルでは、英語環境での画面イメージを使っています。このため、実際に日本語環境で表示される画面イメージとこのマニュアルで使っている画面イメージが異なる場合があります。本文中で画面イメージを説明する場合には、日本語のメニュー、ボタン名などの項目名と英語の項目名が適宜、併記されています。
「x86」という用語は、一般に Intel 8086 ファミリに属するマイクロプロセッサを意味します。これには、Pentium、Pentium Pro の各プロセッサ、および AMD と Cyrix が提供する互換マイクロプロセッサチップが含まれます。このマニュアルでは、このプラットフォームのアーキテクチャ全体を指すときに「x86」という用語を使用し、製品名では「Intel 版」という表記で統一しています。