この章では、NIS 固有の検索パネルと作成パネルについて説明します。他のすべての Deja 機能については、第 2 章「Deja - 標準的な操作」で説明しています。
NIS 固有の検索および作成パネルを表示するには、Deja のユーザープロファイルを NIS に変更する必要があります。詳細は、「ユーザープロファイル (User profile)」を参照してください。
ディレクトリサーバー上の Deja.properties ファイルで、Deja で使用できる NIS マップを定義します。NIS マップの追加または変更手順については、「NIS パラメータ」を参照してください。
NIS マップは、ディレクトリサーバー上の nis.mapping ファイルで定義します。nis.mapping ファイルを変更した場合は、dejasync ユーティリティを使用して、設定の変更を Deja.properties ファイルにコピーする必要があります。詳細は、付録 B 「dejasync コマンドリファレンス」 を参照してください。
「作成 (Create)」コマンドを使用して、NIS ディレクトリに新しいエントリを追加します。図 3-1 に、NIS ユーザー用 Deja の「作成 (Create)」パネルを示します。
「作成 (Create)」アイコンをクリックするか、「エントリ (Entry)」メニューから「作成 (Create)」を選択します。
「作成 (Create)」パネルが表示されます。
NIS ディレクトリエントリは、次の 3 つの手順で作成します。1 つの手順を終えてから、次の手順に進まなければなりません。手順を前後に移動するには、「次の手順 (Next Step)」または「前の手順 (Previous Step)」をクリックします。
エントリに名前をつけます。「エントリに名前をつけるには」を参照してください。
新しいエントリのオブジェクトクラスを選択します。「オブジェクトクラスの選択」を参照してください。
各オブジェクトの必須属性と省略可能な属性の値を追加します。「属性の選択」を参照してください。
エントリの入力を終えたら、「完了 (Done)」をクリックします。
「マップ名 (Map name)」オプションボタンから、新しいエントリの追加先となるマップ名を選択します。
デフォルトのオプションは「Users」、「Aliases」、「Hosts」、または「Groups」です。
デフォルトの NIS マップを変更する場合、または新しい NIS マップを作成する場合は、ディレクトリサーバー上の Deja.properties ファイルで定義を変更します。「NIS パラメータ」を参照してください。
「親 (Parent)」テキストフィールドに、デフォルトの親名が自動的に追加されます。別の親名を選択するには、「親 (Parent)」テキストフィールドにエントリの親の識別名を入力するか、ブラウザウィンドウで親を 1 回クリックし、さらに「親 (Parent)」テキストフィールドの横の「ブラウザ上の選択 (Get From Browser)」ボタンをクリックします。
選択したエントリの識別名が「親 (Parent)」テキストフィールドにインポートされます。
デフォルトの親名は、選択されたマップによって異なります。またディレクトリサーバー上の Deja.properties ファイルで定義されています。詳細は、「NIS パラメータ」を参照してください。
「エントリ名 (Entry's name)」のオプションボタンで名前付き属性を選択します。
名前付き属性のリストは、ディレクトリサーバー上の Deja.properties ファイルで定義します。「NIS パラメータ」を参照してください。
「エントリ名 (Entry's name)」テキストフィールドに、エントリの相対識別名を入力します。
エントリ名と親に問題がなければ、「次の手順 (Next Step)」ボタンをクリックし、オブジェクトクラスと属性を選択します。
オブジェクトクラスの選択手順については、「オブジェクトクラスの選択」を参照してください。選択したマップに応じてデフォルトのオブジェクトクラスが入力された状態で、「オブジェクトクラスの選択 (Select Object Classes)」ウィンドウが表示されます。デフォルトのオブジェクトクラスは、ディレクトリサーバー上の Deja.properties ファイルで指定します。「NIS パラメータ」を参照してください。
エントリの属性を選択する手順については、「属性の選択」を参照してください。
「取消し (Cancel)」をクリックします。
「作成 (Create)」パネルからエントリ定義が消去されます。
「検索 (Search)」コマンドを使用して、ディレクトリ内の NIS エントリを検索します。デフォルトでは、この機能で 4 種類のマップ (Users、Aliases、Hosts、Groups) を検索できます。図 3-2 に、NIS ユーザー用 Deja の「検索 (Search)」パネルを示します。
ディレクトリサーバー上の Deja.properties ファイルで、Deja が使用できる NIS マップを定義します。NIS マップの追加または変更手順については、「NIS パラメータ」を参照してください。
「検索 (Search)」アイコンをクリックするか、「エントリ (Entry)」メニューから「検索 (Search)」を選択します。
「検索 (Search)」パネルが表示されます。
「マップ名 (Map name)」オプションボタンから検索するマップを選択します。
デフォルトのオプションは「Users」、「Aliases」、「Hosts」、または「Groups」です。
デフォルトの NIS マップを変更する場合、または新しい NIS マップを作成する場合は、ディレクトリサーバー上の Deja.properties ファイルで定義を変更します。「NIS パラメータ」を参照してください。
「NIS キー (NIS Key)」テキストフィールドに、検索する文字列を入力します。
検索では、ワイルドカード文字 (*) を使用できます。
「検索 (Search)」をクリックして、検索を開始します。
検索結果が検索結果リストに、検出されたエントリ数がステータスバーに表示されます。条件と一致するエントリがない場合は、検索結果リストが空になり、エントリが検出されなかったことがステータスバーに示されます。
検索を中止するには、「中止 (Stop)」ボタンをクリックします。
検索を中止した場合、結果は返されません。
検索テキストフィールドを消去するには、「消去 (Clear)」ボタンをクリックします。
検索結果は、検索条件の下のリストに表示されます。
検索結果リストの見出しは、検索したマップによって異なります。
マップ名 |
属性 |
---|---|
Users |
cn, uid, uidNumber, gidNumber, homeDirectory |
Aliases |
cn, rfc822mailMember |
Hosts |
cn, ipHostNumber, macaddress |
Groups |
cn, gidNumber, memberUid |
検索結果リストのエントリを表示するには、エントリ名をダブルクリックします。
エントリ表示ウィンドウが表示され、ブラウザウィンドウでエントリが強調表示されます。