Solstice AdminSuite 2.3 ご使用にあたって

Solstice AdminSuite と Solstice AutoClient のインストール

以下の手順で admin_install スクリプトを実行して、Solstice AdminSuite 2.3 と Solstice AutoClient 2.1 ソフトウェアのインストールを開始します。Solstice AdminSuite 2.3 の詳細は、『Solstice AdminSuite 2.3 管理者ガイド』を参照してください。

Solstice AdminSuite と Solstice AutoClient のインストール方法

  1. Solstice AdminSuite 2.3 または AutoClient 2.1 CD-ROM を CD-ROM ドライブに挿入します。

    ボリューム管理機能を実行していない場合は、CD-ROM にアクセスする前に次のコマンドを実行して CD-ROM をマウントします。


    # mkdir /cdrom
    # mount -F hsfs -o ro /dev/dsk/c0t6d0s0 /cdrom
    
  2. システムの sysadmin グループ (group 14) のメンバーとしてログインします。


    注 -

    ローカルシステムにインストールする場合は、sysadmin グループのメンバーである必要はありません。root でインストールできます。


  3. sysadmin グループに入っていることを確認します。


    $ groups
    

    リスト中に sysadmin グループが表示された場合は、 手順 4 に進んでください。表示されない場合は、「sysadmin グループへのユーザーの追加」の手順を実行してください。

  4. CD-ROM の製品ディレクトリに移動します。


    $ cd /cdrom/ja_solstice_sysmgt_2_3
    
  5. 製品ディレクトリにある admin_install スクリプトを実行します。


    $ ./admin_install
    

    インストールウィンドウに次のように表示されます。


    Solstice AdminSuite インストールプログラム ...
    
    インストール作業を中断する場合は 0 を入力し、Return キーを押してください。
    
       1. AdminSuite 2.3 ならびに AutoClient 2.1
       2. SunSoft 印刷クライアントソフトウェア (Solaris 2.3 - 2.5.1 のみ)
       3. ソフトウェア使用率監視ツールキット
       4. AdminSuite ならびに AutoClient 使用システムの設定
       5. ヘルプの表示
    
    選択した番号を (複数の場合は空白で区切って) 入力し、Return キーを押してください。
    
    [default: 1]>>>
  6. Solstice AdminSuite 2.3 と Solstice AutoClient 2.1 をインストールするには、1 と入力します。

    オプション 1 が選択され、次の内容が表示されます。


    AdminSuite ソフトウェアのインストール位置
    
    	1. /opt
    
    		一つのアーキテクチャ用のソフトウェアだけを利用する場合には、このオプションを
    		選択してください。
    
    	2. /export/opt
    
    		複数のアーキテクチャ用のソフトウェアをインストールし、他のシステムから
    		NFS マウントとして使用する場合には、このオプションを選択してください。
    
    	3. 位置指定
    
    		/export/opt 以外のところにインストールしたソフトウェアを他のシステムから
    		NFS マウントとして使用する場合には、このオプションを選択してください。
    
    	4. ヘルプの表示
    
    1, 2, 3, 4 のいずれかを入力し、Return キーを押してください。
    
    [default: 1]>>>
  7. インストールするディレクトリにしたがって、次に説明する中から適切な方法を選択します。

    /opt にインストールする場合

    オプション 1 を選択すると、/opt ディレクトリにインストールされます。このディレクトリが推奨ディレクトリとなっており、1 つのアーキテクチャだけが使用可能となります。このオプションを選択すると、次の内容が表示されます。


    ==== インストール状況の概要 ====
     
    製品名 :				AdminSuite/AutoClient
    インストール先 :	/opt
    ホスト :				your_host_name
     
    インストールの開始
    ------------------
     
    インストールを開始しますか ?
    			1.		インストール開始
    			2.		インストール取消し
     
    >>>

    ホスト名とディレクトリが正しいことを確認したら、1 と入力してインストールを続行します。インストールのログが表示されます。インストールが完了すると、次のメッセージが表示されます。


    次の製品のインストールに成功: AdminSuite/AutoClient

    /export/opt にインストールする場合

    オプション 2 を選択すると、複数のアーキテクチャをインストールし、NFS マウントで Solstice AdminSuite ソフトウェアにアクセスする他のシステムを設定できます。このオプションを選択した場合には、クライアントがどのように Solstice AdminSuite をマウントしているかを指定する必要があります。次の内容が表示されます。


    クライアントからのソフトウェアのマウント方法
     
    	1.	オートマウントを使用します。
     
           クライアントがソフトウェアへアクセスできるようにオートマウントの設定を
           行う場合には、このオプションを選択してください。
     
    	2.	/etc/vfstab ファイルを使用してマウントを行います。
     
          クライアントが /etc/vfstab を利用してソフトウェアをマウントするように
          設定を行う場合には、このオプションを選択してください。ファイルサーバー上
          では /opt にインストールディレクトリへのシンボリックリンクが作成されます。
     
    	3.	ヘルプの表示
     
    1, 2, 3 のいずれかを入力し、Return キーを押してください。
     
    [default: 1]>>>

    a.マウントの方法を選択します。


    注 -

    オプション 1 を選択すると、クライアントは AdminSuite ソフトウェアに、オートマウンタによる自動マウントでアクセスします。このため、オートマウンタのマップに、Solstice AdminSuite の場所を示すエントリを追加する必要があります。オートマウンタの設定については、第 4 章「オートマウントの設定」を参照してください。

    オートマウンタのマップに変更が必要なことを示すメッセージが表示されるので、Return キーを入力して、インストールを続行してください。


    次の内容が表示されます。


    AdminSuite を利用できるシステム
     
    	1.	sparc
     
    		システムの管理を SPARC システム上で行う場合には、このオプションを選択
    		してください。
     
    	2.	i386
     
    		Intel x86 または Pentium システム上でシステムの管理を行う場合には、
    		このオプションを選択してください。
     
    選択した番号を (複数の場合は空白で区切って) 入力し、Return キーを押してください。
     
    [default: 1]>>>

    b. インストールの対象となるプラットフォームを選択します。

    次に示すようなメッセージが表示されます。


    ==== インストール状況の概要 ====
     
    製品名:				AdminSuite/AutoClient
    インストール先:		/export/opt
    アーキテクチャ:		sparc i386
    マウントの方法:		クライアントの vfstab を更新
    ホスト:				your_host_name
     
    インストールの開始
    ------------------
     
    インストールを開始しますか ?
    	1.	インストール開始
    	2.	インストール取消し
     
    >>>

    c. 表示された内容を確認し、誤りがなければ 1 と入力して、インストールを続行します。

    インストールのログが表示されます。インストールが完了すると、次のメッセージが表示されます。


    次の製品のインストールに成功: AdminSuite/AutoClient

    インストールディレクトリを別に指定する場合

    このオプションを選択すると、インストールする場所を指定できます。この場合、インストールするディレクトリのパスを入力する必要があります。


    注 -

    インストールするソフトウェアを追加する場合には、ここで指定したディレクトリを使用する必要があります。


    a. Solstice AdminSuite をインストールするディレクトリのフルパスを入力します。

    次のメッセージが表示されます。


    クライアントからのソフトウェアのマウント方法
     
    	1. オートマウントを使用します。
     
    	   クライアントがソフトウェアへアクセスできるようにオートマウントの設定を
    	   行う場合には、このオプションを選択してください。
     
    	2. /etc/vfstab ファイルを使用してマウントを行います。
     
    	   クライアントが /etc/vfstab を利用してソフトウェアをマウントするように
    	   設定を行う場合には、このオプションを選択してください。ファイルサーバー上
    	   では /opt にインストールディレクトリへのシンボリックリンクが作成されます。
     
    	3. ヘルプの表示
     
    	1, 2, 3 のいずれかを入力し、Return キーを押してください。
     
    [default: 1]>>>

    b. マウントの方法を選択します。


    注 -

    オプション 1 を選択すると、クライアントは AdminSuite ソフトウェアに、オートマウンタによる自動マウントでアクセスします。このため、オートマウンタのマップに、Solstice AdminSuite の場所を示すエントリを追加する必要があります。オートマウンタの設定は、第 4 章「オートマウントの設定」を参照してください。

    オートマウンタのマップに変更が必要であることを示すメッセージが表示されるので、Return キーを入力して、インストールを続行してください。


    次の内容が表示されます。


    AdminSuite を利用できるシステム
     
    	1. sparc
     
    		システムの管理を SPARC システム上で行う場合には、このオプションを選択
    		してください。
     
    	2. i386
     
    		Intel x86 または Pentium システム上でシステムの管理を行う場合には、
    		このオプションを選択してください。
     
    選択した番号を (複数の場合は空白で区切って) 入力し、Return キーを押してください。
     
    [default: 1]>>>

    c. インストールの対象となるプラットフォームを選択します。

    次に示すようなメッセージが表示されます。


    ==== インストール状況の概要 ====
     
    製品名:								AdminSuite/AutoClient
    インストール先:						/export
    アーキテクチャ:						sparc    i386
    マウントの方法:						クライアントの vfstab を更新
    ホスト:								your_host_name
     
     
    インストールの開始
    ------------------
     
    インストールを開始しますか ?
     	1. インストール開始
     	2. インストール取消し
     
    >>>

    d. 表示された内容を確認し、誤りがなければ 1 と入力して、インストールを続行します。

    インストールのログが表示されます。インストールが完了すると、次のメッセージが表示されます。


    次の製品のインストールに成功: AdminSuite/AutoClient
  8. admin_install スクリプトによる処理が終了したら、Solstice AdminSuite に対するパッチを適用します。

    AdminSuite 2.3 または AutoClient 2.1 の国際化のバグなどを修正するためのパッチが CD に含まれています。次に説明するパッチのインストール方法にしたがってパッチを適用してください。なお、パッチによって修正されるバグに関する情報は、各パッチに含まれている README.<patch_id> を参照してください。

    また、パッチの適用に関しては、Install.info を参照してください。

    パッチのインストール方法

    • SPARC 版のソフトウェアのみをインストールしている場合 :

      AdminSuite または AutoClient をインストールしたシステム (ファイルサーバー) に login してスーパーユーザー (root) になります。


      $ cd /cdrom/ja_solstice_sysmgt_2_3/Patch/sparc/104468-03
      $ ./installpatch .
      
    • Intel 版のソフトウェアのみをインストールしている場合 :

      AdminSuite または AutoClient をインストールしたシステム (ファイルサーバー) に login してスーパーユーザー (root) になります。


      $ cd /cdrom/ja_solstice_sysmgt_2_3/Patch/i386/104469-03
      $ ./installpatch .
      
    • SPARC 版と Intel 版両方のソフトウェアをインストールしている場合 :

      AdminSuite または AutoClient をインストールしたシステム (ファイルサーバー) に login してスーパーユーザー (root) になります。


      $ cd /cdrom/ja_solstice_sysmgt_2_3/Patch/sparc/104468-03
      $ ./installpatch .
      $ cd /cdrom/ja_solstice_sysmgt_2_3/Patch/i386/104469-03
      $ ./installpatch .
      
  9. シェル検索パスに Solstice AdminSuite のコマンドの位置を追加します。

    C シェルの場合 :


    % set path = ( $path /opt/SUNWadm/bin )
    % set MANPATH = ( $MANPATH /opt/SUNWadm/man )
    

    この変更内容を別のシェルにも適用するには、.cshrc または .login ファイルを変更します。

    Bourne シェルまたは Korn シェルの場合 :

       
    

    $ PATH = $PATH:/opt/SUNWadm/bin
    $ MANPATH = $MANPATH:/opt/SUNWadm/man
    

    この変更内容を別のシェルにも適用するには、.profile ファイルを変更します。

  10. Solstice 起動ツールを起動します (Solstice AdminSuite アプリケーションはこの中に含まれています)。


    $ /usr/bin/solstice &