SunSoft 印刷クライアントコマンドを使用すると、より多くの方法でプリンタ設定情報を特定することができ、またクライアントが印刷サーバーと直接通信するので、クライアントシステムがより効率的な印刷クライアントになります。以下に、Solaris の LP 印刷コマンドにはない SunSoft 印刷クライアントコマンドの特長を示します。
より多くの方法でプリンタ情報を特定する
SunSoft 印刷クライアントコマンドは以下のリソースを確認して、プリンタやプリンタ設定情報を特定します。
コマンド行インタフェース
ユーザーのホームディレクトリにあるプリンタエイリアスファイル
ローカルの (印刷クライアント) 設定ファイル
ネットワーク (共有) 設定ファイル (ネームサービスを使用している場合)
一方、Solaris の LP 印刷コマンドを使うと、プリンタ情報を特定する方法は少なくなります。また、LP 印刷コマンドはネームサービスをサポートしていないので、ネットワーク上の情報を利用できません。
クライアントが要求を直接印刷サーバーに発信することが可能
SunSoft 印刷クライアントにはローカルの待ち行列がないので、印刷要求を印刷サーバーの待ち行列に送信します。印刷クライアントは、印刷サーバーが使用できないか、エラーが発生した場合にだけ、要求を一時的なスプール領域に書き込みます。このようにサーバーへの処理を効率良く行うことによって、印刷クライアントが使用するリソースが少なくなり、印刷上の問題が発生する可能性が減るので、パフォーマンスが向上します。
一方、Solaris の LP 印刷コマンドでは、印刷サーバーとの通信をローカルの印刷デーモンに依存しています。印刷サーバーが使用でき、エラーが発生していなくてもすべての印刷要求を印刷クライアント上のローカルのスプール領域に書き込み、別のプロセスに印刷要求を転送するように通知します。