この章では、次の項目について説明します。
Solstice AutoClient の admin_install インストールスクリプトを使用して Solstice AutoClient をインストールする際に、ソフトウェアにアクセスするためのマウント方法を指定することができます。
オートマウンタによるマウント方法を選択した場合は、Solstice AutoClient 2.1 ソフトウェアの場所を示すエントリをオートマウントのマップに追加する必要があります。この章では、マップを更新する手順を各ネームサービスごとに説明します。インストールスクリプトを使用して Solstice AdminSuite、Solstice AutoClient のインストールを行なった後で、マップにエントリを追加してください。
承認されたユーザーとして NIS+ ドメインにログインします。
NIS+ の org_dir ディレクトリにあるテーブルに対して、読み取り権と書き込み権を持っている必要があります。
auto_master テーブルにオートマウントマップ auto_direct のエントリがあるかどうかを確認します。
$ niscat auto_master.org_dir /net -hosts -nosuid /home auto_home /- auto_direct |
auto_direct エントリがある場合は、手順 4 に進んでください。エントリがない場合は、手順 3 に進んでください。
auto_direct エントリを auto_master テーブルに追加します。
$ nistbladm -a key=/- value=auto_direct auto_master.org_dir |
テーブルにエントリが追加されたことを確認してください。
$ niscat auto_master.org_dir /net -hosts -nosuid /home auto_home /- auto_direct |
auto_direct テーブルがあるかどうかを確認します。
$ nisls auto_direct.org_dir auto_direct.org_dir.your-domain. |
your-domain には、ドメイン名を指定します。
auto_direct テーブルがある場合は手順 6 に進んでください。テーブルがない場合は手順 5 に進んでください。
auto_direct テーブルを作成します。
$ nistbladm -D access=og=rmcd,w=r,n= -c automount_map key=S,¥ nogw= value=,nogw= auto_direct.org_dir.`nisdefaults -d` |
$ nisls auto_direct.org_dir auto_direct.org_dir.your-domain. |
テーブルが作成されたことを確認してください。
手順 7 に進んでください。
既存の Solstice AutoClient のエントリを検索します。
以前のバージョンの Solstice AutoClient ソフトウェアをサポートするテーブルエントリが存在することがあります。
$ niscat auto_direct.org_dir | grep SUNWadm |
以下のようなエントリが表示された場合は、手順 8 に進んでください。
表示されない場合は、手順 7 に進んでください。
/opt/SUNWadm server-name:/install-dir/$CPU/SUNWadm |
server-name |
Solstice AdminSuite ファイルサーバーのホスト名を指定します。 |
install-dir |
Solstice AutoClient 2.1 ソフトウェアがインストールされているディレクトリを指定します。通常は /export/opt です。 |
環境変数 $CPU には sparc または i386 を指定してください。
Solstice AutoClient 2.1 ソフトウェアの場所を示すエントリを追加します。
/export/opt ディレクトリ以外の場所に Solstice AutoClient 2.1 ソフトウェアをインストールした場合は、/export/opt を実際にインストールしたディレクトリに置き換えて、次のコマンドを実行してください。
$ nistbladm -a key=/opt/SUNWadm ¥ value=server-name:/export/opt/¥$CPU/SUNWadm ¥ auto_direct.org_dir.`nisdefaults -d` |
server-name |
Solstice AdminSuite のファイルサーバーのホスト名を指定します。 |
エントリがテーブルに追加されたことを確認します。
$ niscat auto_direct.org_dir /opt/SUNWadm server-name:/export/opt/$CPU/SUNWadm |
Solstice AutoClient 2.1 のデータ領域の場所を示すエントリを追加します。
/export/opt ディレクトリ以外の場所に Solstice AutoClient 2.1 ソフトウェアをインストールした場合は、/export/opt を実際にインストールしたディレクトリに置き換えて、次のコマンドを実行してください。
$ nistbladm -a key=/opt/SUNWadmd ¥ value=server-name:/export/opt/all/SUNWadmd ¥ auto_direct.org_dir.`nisdefaults -d` |
server-name |
Solstice AdminSuite のファイルサーバーのホスト名を指定します。 |
エントリがテーブルに追加されたことを確認してください。
$ niscat auto_direct.org_dir /opt/SUNWadm server-name:/export/opt/$CPU/SUNWadm /opt/SUNWadmd server-name:/export/opt/all/SUNWadmd |
NIS+ ネームサービスドメイン内にある、Solstice AdminSuite を使用するすべてのシステムに、スーパーユーザーとしてログインし、automount コマンドを実行します。
# /usr/sbin/automount |
新しいオートマウントテーブルが使用されるようになります。
ネームサービスドメインの NIS マスターにスーパーユーザーとしてログインします。
auto.master マップにオートマウントマップ auto_direct のエントリがあるかどうかを確認します。
# ypcat -k auto.master /net -hosts -nosuid /home auto_home /- auto_direct |
auto_direct エントリがある場合は、 手順 4 に進んでください。エントリがない場合は、手順 3 に進んでください。
auto_direct エントリを auto.master マップに追加します。
auto_direct マップがあるかどうかを確認します。
# ypcat -k auto_direct |
マップがある場合は、手順 8 に進んでください。マップがない場合は、手順 5 に進んでください。
Solstice AutoClient 2.1 CD-ROM を、CD-ROM ドライブに挿入します。
ボリューム管理機能が実行されていることを前提としています。
NIS マップが置かれているディレクトリにメークファイルをコピーします。
# cp /cdrom/ja_solstice_sysmgt_2_3/Examples/Makefile.direct/var/yp |
NIS マップが /var/yp 以外のディレクトリに置かれている場合は、/var/yp を実際のディレクトリに置き換えて、以下のコマンドを実行してください。
/etc/auto_direct ファイルを作成します。
# touch /etc/auto_direct |
手順 9 に進んでください。
既存の Solstice AutoClient のエントリを検索します。
以前のバージョンの Solstice AutoClient ソフトウェアをサポートするテーブルエントリが存在することがあります。
# ypcat -k auto_direct | grep SUNWadm |
以下のようなエントリが表示された場合は、手順 10 に進んでください。
表示されない場合は、手順 9 に進んでください。
/opt/SUNWadm server-name:/install-dir/$CPU/SUNWadm |
server-name |
Solstice AdminSuite のファイルサーバーのホスト名を指定します。 |
install-dir |
Solstice AutoClient 2.1 ソフトウェアがインストールされているディレクトリを指定します。通常は /export/opt です。 |
/etc/auto_direct ファイルに、Solstice AutoClient 2.1 ソフトウェアの場所を示すエントリを追加します。
/export/opt ディレクトリ以外の場所に Solstice AutoClient 2.1 ソフトウェアをインストールした場合は、/export/opt を実際にインストールしたディレクトリに置き換えてください。
/opt/SUNWadm server-name:/export/opt/$CPU/SUNWadm |
server-name |
Solstice AdminSuite のファイルサーバーのホスト名を指定します。 |
Solstice AutoClient 2.1 のデータ領域の場所を示すエントリを追加します。
/export/opt ディレクトリ以外の場所に Solstice AutoClient 2.1 ソフトウェアをインストールした場合は、/export/opt を実際にインストールしたディレクトリに置き換えてください。
/opt/SUNWadmd server-name:/export/opt/all/SUNWadmd |
server-name |
Solstice AdminSuite のファイルサーバーのホスト名を指定します。 |
ファイルの処理方式を指定します。
auto_direct マップが使用できるかどうかによって、以下のいずれかのコマンドを実行してください。
手順 4 で auto_direct マップがあった場合は、以下のコマンドを実行して NIS マップを再構築します。
# cd /var/yp; make auto_direct |
手順 4 で auto_direct マップがなかった場合は、以下のコマンドを実行して NIS マップを再構築します。
# make -f /var/yp/makefile -f /var/yp/Makefile.direct ¥ auto_direct |
NIS マップが /var/yp 以外のディレクトリに置かれている場合は、/var/yp を実際のディレクトリに置き換えて、上記のコマンドを実行してください。
エントリが追加されたことを確認します。
# ypcat -k auto_direct /opt/SUNWadm server-name:/export/opt/$CPU/SUNWadm /opt/SUNWadmd server-name:/export/opt/all/SUNWadmd |
NIS ネームサービスドメイン内にある、Solstice AdminSuite を使用するすべてのシステムに、スーパーユーザーとしてログインし、automount コマンドを実行します。
# /usr/sbin/automount |
新しいオートマウントテーブルが使用されるようになります。
Solstice AutoClient 2.1 ソフトウェアを使用する各システムに対して、次の手順を実行してください。
Solstice AdminSuite のファイルサーバーシステム、または AdminSuite 管理対象システムに、スーパーユーザーとしてログインします。
/etc/auto_master ファイルに auto_direct エントリがあるかどうかを確認します。
以下に auto_direct エントリが含まれている auto_master ファイルの例を示します。
# cat /etc/auto_master # Master map for automounter # /net -hosts -nosuid /home auto_home /- auto_direct |
auto_direct エントリがある場合は、手順 4 に進んでください。エントリがない場合は、手順 3 に進んでください。
/etc/auto_master ファイルに、次のようなエントリを追加します。
/- auto_direct |
/etc/auto_direct ファイルがあるかどうかを確認します。
# ls /etc/auto_direct |
ファイルがある場合は手順 6 に進んでください。ファイルがない場合は手順 5 に進んでください。
/etc/auto_direct ファイルを作成します。
# touch /etc/auto_direct |
手順 7 に進んでください。
既存の Solstice AutoClient のエントリを検索します。
以前のバージョンの Solstice AdminSuite ソフトウェアをサポートするテーブルエントリが存在することがあります。
# ypcat -k auto_direct | grep SUNWadm |
以下のようなエントリが表示された場合は、手順 8 に進んでください。
表示されない場合は、手順 7 に進んでください。
/opt/SUNWadm server-name:/install-dir/$CPU/SUNWadm |
server-name |
Solstice AdminSuite のファイルサーバーのホスト名を指定します。 |
install-dir |
Solstice AutoClient 2.1 ソフトウェアがインストールされているディレクトリを指定します。通常は /export/opt です。 |
/etc/auto_direct ファイルに、Solstice AutoClient 2.1 の場所を示すエントリを追加します。
/export/opt ディレクトリ以外の場所に Solstice AutoClient 2.1 ソフトウェアをインストールした場合は、/export/opt を実際にインストールしたディレクトリに置き換えてください。
/opt/SUNWadm server-name:/export/opt/$CPU/SUNWadm |
server-name |
Solstice AdminSuite のファイルサーバーのホスト名を指定します。 |
Solstice AutoClient 2.1 のデータ領域の場所を示すエントリを追加します。
/export/opt ディレクトリ以外の場所に Solstice AutoClient 2.1 ソフトウェアをインストールした場合は、/export/opt を実際にインストールしたディレクトリに置き換えてください。
/opt/SUNWadmd server-name:/export/opt/all/SUNWadmd |
server-name |
Solstice AdminSuite のファイルサーバーのホスト名を指定します。 |
automount コマンドを実行します。
# /usr/sbin/automount |
新しいオートマウントテーブルが使用されるようになります。