AutoClient システムを最初にサーバーに追加した時には、ホストマネージャによって、AutoClient サーバーがライセンス処理 (図 4-1 参照) で必要なソフトウェアと共に自動的にインストールされます。
ライセンスの取得と設定は、以下のソフトウェアコンポーネントによって、AutoClient サーバー上で管理されます。
ライセンスデーモン (ac_licensed)
Solstice AutoClient 2.1 のライセンスデーモンで、/usr/opt/SUNWadm ディレクトリにあります。システム起動時に S86ac_licensed スクリプトによって自動的に起動されます。または、サーバーに AutoClient システムを最初に追加した時に、ホストマネージャによって起動されます。
ライセンススクリプト (S86ac_licensed)
Solstice AutoClient 2.1 ライセンスデーモンの起動スクリプトで、/etc/rc2.d ディレクトリに置かれています。AutoClient サーバーを再起動した時に自動的に実行されます。また、start や stop オプションを使用して手動で実行し、Solstice AutoClient 2.1 ライセンスデーモンを管理することもできます。
ライセンスファイル (sunpro.lic,1)
Solstice AutoClient 2.1 のライセンスファイル (基本ライセンスファイルともいう) で、ライセンスサーバーに関する情報が記録されます。このファイルは、ライセンスサーバーのインストール (表 4-1 参照) 中に作成され、Solstice AutoClient 2.1 ソフトウェアがインストールされる AdminSuite アプリケーションファイルサーバー上に置かれます。
Solstice AutoClient 2.1 ライセンスデーモンの起動スクリプトが実行される時に、/opt/SUNWadm/license_dir ディレクトリでライセンスファイル sunpro.lic,1 が検索されます。最初にライセンスファイルが検索された時には、デーモン起動スクリプトによって、ローカルの /usr/opt/SUNWadm ディレクトリにライセンスファイルがコピーされ、ライセンスファイル中のライセンス情報が読み込まれます。
/opt/SUNWadm/license_dir ディレクトリのライセンスファイルが使用できなくなった場合は、ライセンスデーモン起動スクリプトは、ローカルの /usr/opt/SUNWadm にあるコピーを読み込みます。
どちらのディレクトリにあるライセンスファイルも使用できない場合は、エラーメッセージが出力されます。
/opt/SUNWadm/license_dir ディレクトリを削除したりマウント解除したりすると、Solstice AutoClient 2.1 のライセンスファイルは使用できなくなります。/usr/opt/SUNWadm ディレクトリにライセンスファイル sunpro.lic,1 のバックアップファイルがあることを確認してください。バックアップファイルがない場合は、AutoClient サーバーによるライセンス要求ができません。