TotalNET Advanced Server 5.2 の管理

4.6 プリンタの管理

ネットワーククライアントは、net use コマンドと capture コマンド、およびそれに対応する Windows のコマンドでプリンタ名を使用します。ファイルサービスはプリンタとして定義されている印刷待ち行列だけをエクスポートできます。ネットワーククライアントが、プリンタとその待ち行列にアクセスできるようにするには、クライアントが使用する LM-NT-OS/2 と NetWare のファイルサービスに対して、そのプリンタを参照することで定義します。TAS 5.2 からは、LM-NT-OS/2 と NetWare のクライアントが AppleTalk ネットワークプリンタを使用できるようになりました。

TAS では、AppleTalk レルムで印刷するために、ファイルサービスではなく専用の印刷サービスを使用します。AppleTalk 互換の印刷サービス構成には、AppleTalk レルムのクライアントのためのプリンタ情報が入っています。

プリンタを作成、変更、削除する手順を次に示します。

  1. 次のリンクをたどります。

    • 「System」->「Printers」

      「Printers」画面が表示されます。

  2. 変更または削除するプリンタ名をリストから選択するか、追加するプリンタ名をテキストフィールドに入力します。削除する場合は、複数のプリンタ名を選択できます。プリンタが存在しない場合、リストは空になっています。

  3. 「Create」、「Modify」、「Delete」のいずれかをクリックします。プリンタが存在しない場合、「Modify」と「Delete」オプションは表示されません。

    「Create」をクリックすると、次のような「New Printer Definition」画面が表示されます。ステップ 4 に進みます。

    「Modify」をクリックすると、次の「New Printer Definition」画面に類似した「Update Printer Definition for printername」画面が表示されます。ステップ 4 に進みます。

    「Delete」をクリックすると「Confirmation」画面が表示されるので、「OK」をクリックします。ステップ 4 には進みません。

    Graphic
  4. 必要に応じて次の属性値を入力または選択します。

    • 「Printer name」- net use コマンドと map コマンド、それに対応する Windows のコマンドで使用するプリンタ名。「Modify」をクリックした場合、この属性は表示されません。

    • 「Description」-「ネットワークコンピュータ」ウィンドウや、「チューザー」ウィンドウ、net view コマンドで表示されるプリンタの説明。

    • 「Queue name」- このプリンタに関係付けられる UNIX 印刷待ち行列。この属性を定義しない場合、デフォルト値はプリンタ名になります。

    • 「Spooler options」- 印刷ジョブが開始したときに、UNIX 印刷スプールプログラムに渡される UNIX コマンドラインオプション。

    • 「Share access」- 共有レベルのセキュリティモードサービスからこのプリンタにアクセスできるようにするオプション。この機能がサポートされるのは LM-NT-OS/2 レルムだけです。このオプションを選択しないと、ユーザーがこのプリンタにアクセスできるのは、ユーザーレベルのセキュリティサービスを使用する場合だけです。このオプションを選択すると、ユーザーがプリンタにアクセスしようとしたときに「Share password」で指定したパスワードが要求されます。

    • 「Share password」- ユーザーが共有モードのプリンタにアクセスするときに要求されるパスワード。このオプションは「Share access」を選択した場合にのみ有効です。このフィールドにパスワードを指定しなければ、ユーザーはパスワードなしで共有モードのプリンタにアクセスできます。既存パスワードはアスタリスク (*) で表示されます。既存パスワードは、削除されるか別のパスワードが入力されるまで有効です。パスワードを「#」にすると、TAS はこのプリンタへの共有モードのアクセスをすべて拒否します。TAS に接続しようとして接続パスワードを要求されたときは、ユーザーは、パスワードに含まれる各大文字の前にチルド記号 (‾) を付けて入力しなければなりません。

    • 「AppleTalk network printer」- AppleTalk プリンタをネットワークで使用できるようにするオプション。このリストには、「AppleTalk zone」内の「Printer type」に基づいて使用可能な AppleTalk ネットワークプリンタ名が一覧表示されます。「AppleTalk network printer」、「Printer type」、「AppleTalk zone」の 3 つの指定から AppleTalk エンティティ名が構成されます。

    • 「Printer type」- ネットワークで使用できるようにする AppleTalk プリンタのタイプ。このリストには、サポートされている AppleTalk プリンタタイプが一覧表示されます。「AppleTalk network printer」、「Printer type」、「AppleTalk zone」の 3 つの指定から AppleTalk エンティティ名が構成されます。

    • 「AppleTalk zone」- プリンタを使用できるようにする AppleTalk ゾーン。このリストには、ネットワークセグメントで検出された AppleTalk ゾーンが一覧表示されます。「AppleTalk network printer」、「Printer type」、「AppleTalk zone」の 3 つの指定から AppleTalk エンティティ名が構成されます。

    • 「LM-NT-OS/2 compatible file services」- LM-NT-OS/2 ファイルサービスのリスト。このプリンタを参照するファイルサービスをこのリストから選択します。

    • 「NetWare compatible file services」- NetWare 互換ファイルサービスのリスト。このプリンタを参照するファイルサービスをこのリストから選択します。

  5. 「Submit」をクリックします。

    「Creating new Printer Definition for printername」画面または「Updating Printer Definition for printername」画面が表示されます。

  6. 「OK」をクリックします。

    UNIX コマンドラインからプリンタを管理するには、tnprinter コマンドを使用します。