UDP ブロードキャストデータグラムは、一般にリモートサーバーとリモートワークステーションが持つ NetBIOS 名を動的に解決します。NetBIOS 名から IP アドレスへの静的マッピングを定義することにより、この動的解決機能を強化できます。
NetBIOS 名の静的マッピングでは、1 〜 15 文字の NetBIOS 名、0 〜 255 の名前タイプ、対応する IP アドレスを指定します。TAS で NetBIOS 名を解決するには、最初に静的な NetBIOS 名のリストを検索し、見つからなければ、その名前の照会を伝送します。ルーターを介した名前解決を可能にするには、ENS (Enterprise Name Service) を使用する (「6.1 TCP/IP 構成の変更」を参照) か、WINS (Windows Internet Naming Service) を使用します。
静的 NetBIOS 名を作成、変更、削除する手順を次に示します。
次のリンクをたどります。
「Transports」->「Static NetBIOS Name mappings」
「Static NetBIOS Name mappings」画面が表示されます。
変更または削除する NetBIOS 名をリストから選択するか、作成する NetBIOS 名をテキストフィールドに入力します。削除する場合は、複数の NetBIOS 名を選択できます。NetBIOS 名を指定するときは、有効なサービス名にタイプコード (通常は :20) を付けて入力しなければなりません。NetBIOS 名マッピングが存在しない場合、リストは空になっています。
「Create」、「Modify」、「Delete」のいずれかをクリックします。NetBIOS 名の静的マッピングが存在しない場合、「Modify」と「Delete」ボタンは表示されません。
「Create」または「Modify」をクリックすると、次のような「Static NetBIOS Name Mapping servicename」画面が表示されます。ステップ 4 に進みます。
「Delete」をクリックすると、「Confirmation」画面が表示されるので、「OK」をクリックします。「Static NetBIOS Names」画面が表示されます。「OK」をクリックします。ステップ 4 には進みません。
次の属性値を入力します。
「Name」- NetBIOS 名。「Modify」をクリックした場合、この属性は表示されません。
「IP Address」-「Name」で指定した名前をマッピングする IP アドレス。
「Submit」をクリックします。
「Static NetBIOS Name Mapping servicename」画面が表示されます。
「OK」をクリックします。
UNIX コマンドラインから NetBIOS 名の静的マッピングを管理するには、tnsname コマンドを使用します。