インストールプロセスを、次の 4 つの部分に分けて説明します。
インストール時の必要条件 - Sun WebServer インストール時のシステムの最低条件を列挙している
プラニング - Sun WebServer のインストール前に考慮すべき問題点を列挙している
Sun WebServer のインストール - Sun WebServer のインストールに関する指示を示している
パッケージ - インストールする必要があるパッケージについて説明している
Sun WebServer をマシンにインストールする前に、以下の最低システム条件をチェックしてください。
SPARC
Intel
Solaris 2.6
実行可能ファイルおよび構成ファイルの格納に 10 MB
さらに、文書ファイル、スクリプトファイル、ログファイルの格納に 3 MB 以上必要 (ホストに存在する Web サイトの数およびサイズに依存する)
SPARC : 最低 64 MB、推奨 128 MB
Intel : 最低 64 MB、推奨 128 MB
105181-06 カーネル
106257-01 PAM 認証ライブラリ (/usr/lib/libpam.so.1) パッチ
105390-02 SGML マニュアルページ更新
106123-02 SGML マニュアルコマンドツール
105284-08 AWT 1.1 に対する Motif パッチ
105182-06 カーネル
106258-01 PAM 認証ライブラリ (/usr/lib/libpam.so.1) パッチ
106061-02 SGML マニュアルページ更新
106124-02 SGML マニュアルコマンドツール
105285-08 AWT 1.1 に対する Motif パッチ
最低 SPARC 64 MB、推奨 96 MB
(最低) Intel 64 MB、推奨 96 MB
スワップ空間は、必要メモリー容量にプロセッサ数を掛けたものの 1.5 倍から 2 倍なければならない
Sun Microsystems HotJavaTM1.1.4以降
JavaTM Developers Kit (JDK) 1.1.5 以降
Sun WebServer をインストールする前に、以下の点に注意してください。
「JavaTM サーブレットのサポート」- より一般的な CGI スクリプトではなくサーブレットを使うと、プラットホームに依存しないという Java の利点がサーバー側で得られると同時に処理速度が向上する。Java サーブレットをサポートするには、SUNWhtsvl パッケージと SolarisTM JDKTM 1.1.5 以降が必要。Solaris JDK の最新バージョンは、URL http://www.sun.com/solaris/java/ からダウンロードできる
「SSL による安全な HTTP 通信の実現」- Sun WebServer は、安全な暗号化通信を実現するために安全ソケットレイヤ (SSL 3.0) 機能を備え、Verisign 証明書をサポートしている
「Microsoft FrontPage のサポート」- Sun WebServer は、ポピュラーな FrontPage 98 サーバー拡張機能をサポートしており、Microsoft FrontPage によるオーサリング、管理、動的コンテンツの作成が可能。FrontPage 98 をサポートするには、Microsoft の Web サイト (URL は、http://www.microsoft.com/frontpage/wpp/) から必要なファイルを入手してインストールする必要がある
「ユーザー名」- サーバープロセスを動作させる際に入力するユーザー名。サーバーを root
として動作させると、セキュリティ上の危険が生じることがある (ルートでは CGI スクリプトを動作させることもできるため)。CGI ユーザー、CGI 接尾辞の有効化、CGI マップ、パブリッシング、サイト制限を注意深く選択してください。サーバーを nobody
として動作させると安全ですが、サーバーがアクセス可能なシステムファイルおよびシステムリソースが制限される
スーパーユーザーになります。
% su |
CD の Sun WebServer ディレクトリ、またはアーカイブがアンパックされているディレクトリに移ります (cd)。例 :
パッケージは、アーカイブがアンパックされているディレクトリにあります。ただし、実際のディレクトリ名は Sun WebServer の購入方法によって異なることがあります。
# cd /tmp |
(省略可能) SSL をサポートしたい場合は、この手順を実行します。SSL をサポートしたくない場合は、この手順をとばし、手順 4 に進みます。
パッケージは必ず以下の順序でインストールします (いくつかのパッケージは他のパッケージと依存関係を持っているからです)。
インストールプロセスは対話形式で行われ、途中、応答の入力を促されます。pkgadd プロセスのすべての質問に対して「yes」と答えてください。
インストールされている Solaris 2.6 の SUNWfns
パッケージを削除します。
SUNWfns
削除に関する警告は無視してください。
SUNWfns
は、Solaris 2.6 システムで提供するバージョンにアップグレードしなければなりません。Solaris 7 上では、既存の SUNWfns
を削除したりアップグレードしたりする必要はありません。
# pkgrm SUNWfns |
SSL パッケージが存在するディレクトリに移動し、更新済みバージョン SUNWfns
を SUNWski
パッケージおよび SUNWssl
パッケージとともにインストールします。
グローバルエクスポートバージョンが使用されている場合は、SUNWssld
の代わりに SUNWssl
をインストールしてください。また、SUNWskild
パッケージはインストールしません。SUNWskild
パッケージのインストールは、SUNWski
パッケージをインストールした後で行わなければなりません (すべてのシンボリックリンクの整合をとるためです)。
# pkgadd -d . SUNWfns SUNWski SUNWskild SUNWskica¥ SUNWskicw SUNWskimc SUNWskimu SUNWssld |
Sun WebServer コアパッケージが存在するディレクトリに移動し、これらのパッケージをインストールします。
インストールプロセスは対話形式で行われ、途中、応答の入力を促されます。pkgadd プロセスのすべての質問に対して「yes」と答えてください。
SUNWhtsvl は Java サーブレットサポートパッケージであり、サーブレットをサポートしたい場合にのみ必要です。SUNWhtsvl を動作させるには、SolarisTM JDKTM 1.1.5 以降が必要です。Solaris JDK の最新バージョンは、URL http://www.sun.com/solaris/java/ からダウンロードできます。SUNWhtadm
は、Sun WebServer 管理コンソールアプレットであり、管理サーバーパッケージです。Sun WebServer を管理しやすくするため、SUNWhtadm
を使用することをお勧めします。
# pkgadd -d . SUNWhttp SUNWhtsvl SUNWixklg SUNWixavm SUNWhtadm SUNWhttpc ¥ SUNWjehtp |
Sun WebServer オンラインヘルプおよびマニュアルページが存在するディレクトリに移動し、マニュアルパッケージをインストールします。
# pkgadd -d components/SUNWhttp/common/pkgs SUNWhtdoc SUNWhtman SUNWjhtdc |
Sun WebServerには、以下のパッケージが含まれています。
SUNWhtadm
管理パッケージ
SUNWhtsvl
サーブレットサポートパッケージ
SUNWhttp
デーモンおよびサポートバイナリパッケージ
SUNWhttpc
構成パッケージ
SUNWjehtp
日本語バイナリパッケージ
SUNWhtdoc
オンラインヘルプパッケージ
SUNWjhtdc
日本語オンラインヘルプパッケージ
SUNWhtman
Sun WebServer マニュアルページパッケージ
SUNWfns
フェデレーテッドネーミングシステム
SUNWski
SKI 1.0 ソフトウェア (ユーザーパッケージ)
SUNWskica
SKI 1.0 ソフトウェア (CA パッケージ)
SUNWskicw
SKI 1.0 ソフトウェア (CA に対するライセンスパッケージ)
SUNWskimc
SKI 1.0 ソフトウェア (CA マニュアルページパッケージ)
SUNWskimu
SKI 1.0 ソフトウェア (CA ユーザーマニュアルページパッケージ)
SUNWssl
SSL 1.0 ソフトウェア (グローバルバージョンライブラリ)
SUNWskild
SKI 1.0 ソフトウェアパッケージ (米国およびカナダのライブラリ)
SUNWssld
SSL 1.0 ソフトウェア (米国およびカナダのライブラリ)
SUNWixklg
ISPs KLG クラスに対する Solaris
SUNWixavm
ISPs JMAPI AVM クラスに対する Solaris