Sun Visual WorkShop C++ の概要

第 1 章 Sun Visual WorkShop C++ の概要

Sun Visual WorkShop C++ は、コンパイル、構築、ブラウズ、編集、デバッグ、パフォーマンスチューニングなどの主要な開発作業を緊密に統合した開発環境を提供しています。この環境を利用して、ソフトウェアの開発を短期間で簡単に行うことができます。

Sun Visual WorkShop C++ は、Sun WorkShop、Sun(TM) WorkShop(TM) コンパイラ C++ および C、マルチスレッド開発ツール、Sun WorkShop TeamWare、Sun WorkShop Visual の GUI 構築ツールで構成されています。

統合環境 Sun WorkShop の利用

Sun WorkShop の統合プログラミング環境では、充実したグラフィカルツールを利用して、C++ や C アプリケーションを作成したり保守したりできます。

図 1-1 は、Sun WorkShop の各種ツールと、ツールを使った作業内容を示しています。Sun WorkShop のツールは、個別に利用するほか、組み合わせて利用することもできます。

C++ コンパイラによる高性能アプリケーション の構築

Sun WorkShop Compilers C++ には、次の機能が組み込まれています。この機能を活用して、高性能の C++ アプリケーションを構築することができます。

このほか、C++ 言語機能が改善されて、次の点で ISO C++ 標準規格をサポートするようになりました。

マルチスレッド開発ツールによる並列化

マルチスレッド開発ツール (SPARC プラットフォームでのみ使用可能) の並列化機能を利用して、プログラムのパフォーマンスを解析したり、パフォーマンスを向上させたりできます。マルチスレッド開発ツールには、次の機能があります。

Sun WorkShop TeamWare によるコード管理

Sun WorkShop TeamWare のコード管理ツールでは、Sun WorkShop ツールと C++ 言語処理系の機能を、GUI を使って視覚的に操作することができます。このため、開発チームの連携作業が簡単になり、結果的にソフトウェアの開発期間が短縮されます。Sun WorkShop TeamWare の GUI で実行できる作業には、ソースコードのバージョン管理、リリースの管理、リリースの統合があります。

WorkShop Visual による GUI の開発

Sun WorkShop Visual を使用すると、高度なアプリケーションを短期間で簡単に作成することができます。また、GUI のデザインを確認しながら構築や変更の作業を行うことができます。こうしてデザインが完成すると、C++、C、Java(TM) による移植性の高いオブジェクト指向のコードが自動生成されます。

図 1-1 Sun Visual WorkShop C++

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