Sun Visual WorkShop C++ の概要

画像表示による独自の GUI の設計

Sun WorkShop Visual は、Motif や Microsoft Windows の GUI を簡単に開発できる対話型ツールです。このツールを使用すると、構築中のインタフェースがどのように表示されるか、どのように動作するかを確認しながら作業を行うことができます。

独自の GUI を作成する際は、アイコンパレットの Motif ウィジェット階層をクリックしたり、画面上の構築領域にウィジェットを集めたりします。必要に応じて、パレットに、カスタムウィジェットやサン以外のウィジェットを追加できるので、既存のコードも利用することができます。

次に、Sun WorkShop Visual の重要な機能の一部を紹介します。

C++ および C コードの自動生成

独自に作成したユーザーインタフェースのテストが終了したら、C++ クラスを使用して、構造化コードを自動生成します。このほか、従来の K&R C や標準の ANSI C による移植性の高いコードも自動生成することができます。

コードの再利用

Sun WorkShop Visual の構造化コード生成機能を使用して、再利用可能な定義やインスタンスを作成することができます。定義は、ウィジェットの階層を表し、そのルートウィジェットはクラスを示しています。定義を作成すると、その階層が凍結され、クラスのインスタンスを作成するアイコンがウィジェットパレットに追加されます。

マルチプラットフォーム対応

Sun WorkShop Visual では、Microsoft Foundation Class を使用した Microsoft Windows 用のコードを生成することもできます。Motif や X のツールキットと Microsoft Windows のツールキットは、外観は似ていますが、使用方法はまったく異なります。Sun WorkShop Visual では、こうした違いに対応するために Windows モードを用意しています。Windows モードでは、Microsoft Windows コードの生成に制限がある項目を、色で識別します (カラーディスプレイを使用している場合)。この制限に準拠するデザインを「Windows 準拠」と呼びます。また、Microsoft Foundation Class を対象に C++ コードを生成することもできます。