lint プログラムは、コマンド行から起動します。基本モードで lint を起動するには、次のコマンドを使用します。
% lint <ファイル 1>.c <ファイル 2>.c
拡張 lint は、-Nlevel または -Ncheck オプションを使用して、以下のように呼び出します。
% lint -Nlevel=3 <ファイル 1>.c <ファイル 2>.c
lint は、2 つのパスでコードの検査をします。最初のパスでは C ソースファイルに個別のエラー条件を、第 2 のパスでは C ソースファイル間の不整合を検査します。このプロセスは、lint が -c を指定して呼び出されていなければユーザーには見えません。
% lint -c <ファイル 1>.c <ファイル 2>.c
この場合の lint は、最初のパスのみを実行し、第 2 のパスに関連する情報、つまり <ファイル 1>.c と <ファイル 2>.c 間の定義および使用の矛盾に関する情報を収集します。そして、それを <ファイル 1>.ln および <ファイル 2>.ln と名付けられた中間ファイルとして作成します。
% ls <ファイル 1>.c <ファイル 1>.ln <ファイル 2>.c <ファイル 2>.ln
このように、lint の -c オプションは cc の -c オプションがコンパイラのリンク編集段階を抑制するのと同じ様に動作します。一般に、lint のコマンド行構文は cc コマンド行構文に従っています。
.ln ファイルが lint で生成されると、第 2 のパスが実行されます。
% lint <ファイル 1>.ln <ファイル 2>.ln
lint は、そのコマンド行の順番で .c または .ln ファイルをいくつでも処理します。次のコマンド行は、<ファイル 3>.c の内部のエラーと 3 つのファイルすべての整合性を検査するように lint に指令します。
% lint <ファイル 1>.ln <ファイル 2>.ln <ファイル 3>.c
lint は、cc と同じ順序でインクルードヘッダーファイルのディレクトリを検索します。cc の -I オプションを使用するように、lint の -I オプションを使用することができます。詳細については、「インクルードファイル」を参照してください。
lint コマンド行には、複数のオプションを指定することができます。どのオプションも引数を取らず、複数の文字から成るオプションがない場合は、オプション文字を連結して指定することができます。
% lint -cp -I<ディレクトリ 1> -I<ディレクトリ 2> <ファイル 1>.c <ファイル 2>.c
このコマンドは lint に下記のことを指示します。
第 1 のパスのみを実行する
移植性検査も実行する
指定されたディレクトリでインクルードするヘッダーファイルを検索する
lint には、特定の処理を実行し、特定の条件について報告するためのオプションが数多くあります。