C++ ユーザーズガイド

-xcache=c

(SPARC) オプティマイザで使用するキャッシュ属性を定義します。

オプティマイザが使用できるキャッシュの属性を定義します。この定義によって、特定のキャッシュが使用されるわけではありません。


注 -

このオプションは単独でも使用できますが、-xtarget オプションが展開されたものの一部です。このオプションの主な目的は、-xtarget オプションにより指定される値を変更することです。


c の値

意味 

generic

ほとんどの SPARC プロセッサで良好なパフォーマンスが得られるキャッシュ属性を定義します。 

s1/l1/a1

レベル 1 のキャッシュ属性を定義します。 

s1/l1/a1:s2/l2/a2

レベル 1 とレベル 2 のキャッシュ属性を定義します。 

s1/l1/a1:s2/l2/a2:s3/l3/a3

レベル 1、レベル 2、レベル 3 のキャッシュ属性を定義します。 

キャッシュ属性 si/li/ai の定義は次のとおりです。

si

レベル i のデータキャッシュのサイズ (K バイト)

li

レベル i のデータキャッシュのラインサイズ (バイト)

ai

レベル i のデータキャッシュの結合規則

たとえば、i=1 は、レベル 1 のキャッシュ属性の s1/l1/a1 を意味します。

デフォルト

-xcache を指定しないと、-xcache=generic がデフォルトで使用されます。この値を指定すると、ほとんどの SPARC プロセッサで良好なパフォーマンスが得られ、どのプロセッサでも顕著なパフォーマンスの低下がないキャッシュ属性がコンパイラで使用されます。

-xcache=16/32/4:1024/32/1 の設定内容は、次のとおりです。

レベル 1 のキャッシュ 

レベル 2 のキャッシュ 

16K バイト 

ラインサイズ 32 バイト 

4 ウェイアソシアティブ 

1024K バイト 

ラインサイズ 32 バイト 

ダイレクトマッピング 

関連項目

-xtarget=t