Sun WorkShop TeamWare ユーザーズガイド

取り消しトランザクションの動作原理

ブリングオーバーとプットバックトランザクションは、宛先ワークスペース (ブリングオーバーの場合は子、プットバックの場合は親) でファイルを更新あるいは作成する際に、オリジナルのファイルのバックアップコピーを作成してから、実際の変更を行います。既存のファイルはすべて、宛先ワークスペースの Codemgr_wsdata/backup/files ディレクトリにコピーされ、新たに作成されたファイルの名前がすべて、Codemgr_wsdata/backup/new というファイルに記録されます。

ワークスペースをブリングオーバーとプットバックトランザクション実行前の状態に戻すことにした場合、取り消しトランザクションは次のようにして元の状態を復元します。

Codemgr_wsdata/backup ディレクトリに記録されているデータは、次にブリングオーバーとプットバックのトランザクションを実行するとすべて削除されます。

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注 -

ワークスペース管理ツールによって転送されるファイルはすべて、SCCS の制御下にあります。通常、ブリングオーバーおよびプットバックトランザクションでは SCCS 履歴ファイルだけがバックアップされます。その後、ファイルを復元する場合、取り消しトランザクションは履歴ファイルから適切な g-ファイル (最新のデルタ) を抽出します。ただし、子ワークスペース内のファイルがブリングオーバートランザクション中にチェックアウトされた場合には、g-ファイルと SCCS 履歴ファイルの両方がバックアップされ、進行中の作業内容が保持されます (ブリングオーバートランザクション中のファイルのチェックアウトは可能ですが、プットバックトランザクション中にはできません。プットバック処理中のファイルをチェックアウトすると、エラーになります)。つまり、g-ファイルと SCCS 履歴ファイルは Codemgr_wsdate/backup/files ディレクトリにコピーされ、取り消しトランザクションによって復元されます。