ファイル名のリストに従って順番にファイルマージにファイルを読み込むことができます。たとえば、プロジェクトのソースファイルの祖先バージョンが /src という名前のディレクトリに保存されているとします。ある開発者が /usr_1 というディレクトリで file_1、file_2、file_3 の各ファイルを編集し、同時に別の開発者が同じファイルを /usr_2 というディレクトリで編集していました。この 2 組のファイルに行われた変更をマージし、マージ後のバージョンを /new_src というディレクトリに格納しなければならないとします。
/src、/usr_1、および /usr_2 のディレクトリをマージするには、まず次のように、マージする 3 つのファイル名だけが 1 行に 1 つずつ記述されているリストファイルを作成します。
file_1 file_2 file_3
このリストファイルを、ファイルマージを起動する作業ディレクトリに sourcelist という名前で保存します。そのディレクトリに (cd(1) コマンドを使用して) 移動し、次のコマンドを実行してファイルマージを起動します。
demo% twmerge -a /src -1 sourcelist /usr_1 /usr_2 /new_src/file_1 &
ファイルマージは、/usr_1/file_1 を左側の区画に、/usr_2/file_1 を右側の区画にそれぞれ読み込み、その 2 つのファイルを共通の祖先 /src/file_1 と比較します。この 2 つのファイルの相違が解決できた時点で、「ファイル」メニューから「保存」を選択すると、出力ファイルは /new_src/file_1 として保存されます。