Sun Ray システムは、Sun Ray enterprise server software およびこのソフトウェアが動作する Solaris サーバー、クライアントとなる Sun Ray 1 enterprise appliance、サーバーと enterprise appliance を接続するインターコネクトファブリック (ネットワーク)、以上の要素で構成されます。インターコネクトファブリックについては図 1-1 を参照してください。server software は、 Solaris 2.6 または Solaris 7 オペレーティング環境が稼動しているサーバーにインストールしてください。
エンドユーザーは、Sun Ray server software を介して、すべての Solaris アプリケーション、X Window アプリケーション、および既存のメインフレームアプリケーション (現在はサードパーティーのエミュレーションにより対応) にアクセスできます。また、Citrix の MetaFrameTM などのサードパーティーのアプリケーションをインストールすれば、Microsoft Windows NT アプリケーションへのアクセスにも対応します。
Sun Ray server software はサーバーベースの技術なので、使用するアプリケーションの種類とそのアクセス方式に依存して、サーバーに接続可能な enterprise appliance の数は変わります。
解説
ローカルエリアネットワーク (LAN) ― イントラネットまたはインターネットへの既存の接続
Sun Ray サーバー ― アプリケーションを実行するサーバー
インターコネクトファブリック ― Sun Ray 1 appliance 専用のプライベートネットワーク (LAN には属さない)
スイッチ
Sun Ray 1 appliance
Sun Ray システムの管理者は上記の図 1-1 のようなシステムに対して、Sun Ray server software およびインターコネクトファブリック (Sun Ray ネットワーク) の設定、変更、管理を担当することになります。
USB ポートで appliance に接続したキーボード、マウスなどの周辺機器は、ホットプラグ機能により接続時に自動的に認識されます。これらの周辺機器は、Sun Ray サーバーが管理します。