Sun Ray Enterprise Server Software 1.0 管理マニュアル

システムの監視

デフォルトの Sun Ray システムでは、appliance とスマートカードはそれぞれ 1 つのセッションにマッピングされています。セッション番号と X サーバー番号は 1 対 1 で対応します。

実行中のすべての X サーバーを一覧表示する
  1. 端末エミュレータの幅を広げてから、次のように入力します。

    % ps -ef | grep Xsun

暴走しているプロセスを見つける

暴走しているプロセスは、cpuvsz を使用している割合が高かったり、アプリケーションや X サーバーで 100 MB 以上のメモリを使用していたりします。

  1. 暴走しているプロセスを見つけるには、ps コマンドを使用します。次のように入力します。

    % ps -o rss -o vsz -o pcpu -o args -e -o user

    または

    % ps -o rss,vsz,pcpu,args,user -e

    出力されたプロセス情報をファイルに保存し、ソートすれば、読みやすくなります。

    表 5-7 ps コマンドのオプション (抜粋)

    オプション/指定 

    説明 

    -o

    コマンドの出力をフォーマットします。 

    -e

    現在実行中のすべてのプロセスを一覧表示します。 

    rss

    常駐セットのプロセスのサイズを KB で表示します。 

    vsz

    仮想記憶内のプロセスのサイズを KB で表示します。 

    pcpu

    使用可能な CPU 時間のうち、プロセスが使用中の CPU 時間の割合をパーセントで表示します。 

    args

    プロセスの起動に使用したコマンドの完全な名前を一覧表示します。 

    user

    プロセスを起動したユーザーのユーザー ID を一覧表示します。 

ログファイルは多数あります。

使用されていないセッションと切断されたセッションは、15 分経過すると自動的にクリーンアッププログラムによって削除されます。

その他の便利な監視ツールには、次のものがあります。

Open Windows パフォーマンスメーターを起動してサーバーの統計情報を表示する
  1. 次のように入力します。

    % /usr/openwin/bin/perfmeter -a -d

ネットワークパケットを調べる
  1. snoop コマンドを実行すると、ネットワークパケット (DHCP) 情報を調べることができます。たとえば、Sun Ray 1 appliance 08:00:20:af:24:1c のアクティビティ記録を /tmp/trace.snoop ファイルに出力するには、次のように入力します。

    # snoop -o /tmp/trace.snoop 08:00:20:af:24:1c

  2. ネットワークを指定して snoop コマンドを実行するには、次のように入力します。

    # snoop -d hme1

ネットワークの状態を調べる
  1. netstat コマンドを実行してネットワークの状態を調べるには、次のように入力します。

    % netstat -i

    このコマンドでは、ループバック、インターネット、イントラネット、および Sun Ray ネットワークの状態と、トラフィックのレベルを表示します。

  2. netstat コマンドを実行して、どのポートがアクティブであるか、何が待機しているか (たとえば、セッションマネージャがポート 7007、認証マネージャが 7009 と 7010 で待機しているなど)、タイムアウト、および再起動を表示するには、次のように入力します。

    % netstat -n

DHCP 情報にアクセスする
  1. dhtadm コマンドを実行するには、次のように入力します。

    # dhtadm -P

    このコマンドでは、DHCP テーブルを表示します。DHCP テーブルには IP アドレスも表示されます。