デフォルトの Sun Ray システムでは、appliance とスマートカードはそれぞれ 1 つのセッションにマッピングされています。セッション番号と X サーバー番号は 1 対 1 で対応します。
暴走しているプロセスは、cpu や vsz を使用している割合が高かったり、アプリケーションや X サーバーで 100 MB 以上のメモリを使用していたりします。
暴走しているプロセスを見つけるには、ps コマンドを使用します。次のように入力します。
% ps -o rss -o vsz -o pcpu -o args -e -o user または % ps -o rss,vsz,pcpu,args,user -e |
出力されたプロセス情報をファイルに保存し、ソートすれば、読みやすくなります。
表 5-7 ps コマンドのオプション (抜粋)
オプション/指定 |
説明 |
---|---|
-o |
コマンドの出力をフォーマットします。 |
-e |
現在実行中のすべてのプロセスを一覧表示します。 |
rss |
常駐セットのプロセスのサイズを KB で表示します。 |
vsz |
仮想記憶内のプロセスのサイズを KB で表示します。 |
pcpu |
使用可能な CPU 時間のうち、プロセスが使用中の CPU 時間の割合をパーセントで表示します。 |
args |
プロセスの起動に使用したコマンドの完全な名前を一覧表示します。 |
user |
プロセスを起動したユーザーのユーザー ID を一覧表示します。 |
/var/opt/SUNWut/log/auth_log 認証マネージャのイベント
/var/opt/SUNWut/log/messages appliance のイベント
/var/adm/message 通常のシステムメッセージと、セッションマネージャのイベント
Sun Ray 1 appliance のログのレベルは、DHCP パラメタによって制御されます。
使用されていないセッションと切断されたセッションは、15 分経過すると自動的にクリーンアッププログラムによって削除されます。
パフォーマンスメーター
snoop コマンド
netstat コマンド
dhtadm コマンド
snoop コマンドを実行すると、ネットワークパケット (DHCP) 情報を調べることができます。たとえば、Sun Ray 1 appliance 08:00:20:af:24:1c のアクティビティ記録を /tmp/trace.snoop ファイルに出力するには、次のように入力します。
# snoop -o /tmp/trace.snoop 08:00:20:af:24:1c |
ネットワークを指定して snoop コマンドを実行するには、次のように入力します。
# snoop -d hme1 |
netstat コマンドを実行してネットワークの状態を調べるには、次のように入力します。
% netstat -i |
このコマンドでは、ループバック、インターネット、イントラネット、および Sun Ray ネットワークの状態と、トラフィックのレベルを表示します。
netstat コマンドを実行して、どのポートがアクティブであるか、何が待機しているか (たとえば、セッションマネージャがポート 7007、認証マネージャが 7009 と 7010 で待機しているなど)、タイムアウト、および再起動を表示するには、次のように入力します。
% netstat -n |