Sun Ray Enterprise Server Software 1.0 管理マニュアル

トークンリーダー

登録ユーザーの認証ポリシーを有効にした場合は、スマートカードの ID を識別する必要があります。カード上にスマートカードの ID が印刷されていることもありますが、多くの場合、印刷されていません。このトークン ID はすべての管理機能で参照されるため、Sun Ray server software では、1 台以上の特定の enterprise appliance を専用のトークンリーダーとして指定できるようになっています。この専用 appliance は、Sun Ray ユーザーを管理するためにサイトの管理者が使用することができます。

以下の図で示すハードウェア構成の例は、Sun Ray システムのサイト管理者にとって使用される可能性の高いものです。

図 6-1 トークンリーダーを使用したスマートカードの登録

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解説

  1. 個人用 enterprise appliance

  2. トークンリーダー appliance

  3. スマートカード

  4. スイッチ

  5. サーバー

サイトの管理者は、個人用 enterprise appliance は通常の方法で使用しますが、別の appliance をトークンリーダーとして同じサーバーに接続します。トークンリーダーは通常の Sun Ray appliance としてのサービスは利用しないので、キーボード、マウス、モニターを接続する必要はありません。

追加した appliance がトークンリーダーとして指定されるように Sun Ray server software を設定することで、管理者は、スマートカードの ID を入力する代わりに、管理アプリケーションから ID を読み込むように設定することができます。

トークンリーダーを構成するには、「認証ポリシーの選択」を読み、「トークンリーダーを設定する」の手続きを使用します。