Sun Ray server software では、Web ベースのグラフィカルインタフェースとコマンド行インタフェースという、2 通りの管理アプリケーションの使用方法を提供しています。
管理アプリケーションの Web ベースインタフェースを実行するために必要なサポートソフトウェアのインストールおよび設定を行うと、任意の Web ブラウザから Sun Ray ユーザーと appliance を管理することができます。
管理アプリケーションの Sun Ray の Web ベースインタフェースをサポートする Web サーバーインスタンスは、セキュリティ上の理由からデフォルトではローカル以外からの接続は受け付けないように設定されています。
Sun Ray サーバーのコンソールまたは接続されている enterprise appliance にログインして、通常のウィンドウ環境を起動します。
任意のブラウザ (たとえば、Netscape Communicator) を起動します。
ブラウザのロケーションフィールドに次の URL を入力します。
http://localhost:1660/ |
Sun Ray サポートソフトウェアの設定で別のポートを選択した場合は、上記の URL の“1660”をそのポートに置き換えます。
次のような「Login」画面が表示されます。
この画面は、/etc/opt/SUNWut/utadmin.conf でデフォルトロケールを ja に変更しておくと、日本語で表示されます。
アクセスを拒否するメッセージが表示された場合は、リモートマシンから接続しようとしたことを示すメッセージが、Web サーバーから通知されます。次の事項を確認してください。
Sun Ray サーバーまたはその appliance の 1 つで、ブラウザが動作している。
ブラウザが、Web サーバーへの接続のプロキシを使用するために、HTTP Proxyサーバー として別のマシンを使用していない。
管理者ユーザー名 admin と、Sun Ray server software を設定したときに指定した UT 管理パスワードを入力します。
別のロケールを選択する場合は、「Language」プルダウンメニューから選択します。
「Log In」ボタンをクリックします。
「Sun Ray 1 管理」ページが表示され、管理ログインセッションが開始されます。
セキュリティ上の理由で、管理ログインセッションは 30 分に制限されています。この時間が経過すると、再度ログインすることを要求されます。ページの最上部にあるログアウトをクリックすると任意のときにログアウトすることができます。
「デスクトップ」または「ユーザー」をクリックします。
Web ベ−スインタフェースの使用についての詳細は、第 7 章「Sun Ray 1 appliance の管理」 および 第 8 章「Sun Ray ユーザーの管理」 を参照してください。
管理アプリケーションのコマンド行インタフェースは、utuser (ユーザー管理用) および utdesktop (デスクトップ管理用) の 2 つのプログラムで提供されます。この 2 つのプログラムは、/opt/SUNWut/sbin にインストールされます。頻繁に使用する場合は、パスに追加してください。
コマンド行プログラムは、対応する Web ベースプログラムの機能のほとんどを使用することができ、1 つのコマンドで複数のユーザーまたは appliance の管理操作を行うためのバッチ処理を行うこともできます。
Sun Ray サーバーにログインします。
スーパーユーザーになります。
コマンド行プログラムは、root ユーザーまたは特権を持たない通常のユーザーとして実行することができます。ただし、管理データの変更または削除を行う場合は、スーパーユーザーとしてログインする必要があります。他の操作 (たとえば、ユーザーの一覧表示) は、通常のユーザーで実行することができます。
適切な utdesktop または utuser コマンドを実行します。
コマンド行インタフェースの使用についての詳細は、第 7 章「Sun Ray 1 appliance の管理」 および 第 8 章「Sun Ray ユーザーの管理」 を参照してください。