PC NetLink に関する既知の問題を以下に示します。
PC NetLink は、SunLink Server とも呼ばれます。
Windows NT 4.0 で Solstice Network Client 3.x を使用すると PC NetLink Server NT プリンタを使用できず、 次のエラーメッセージが表示されます。
Printer driver for Windows NT 4.0 x86 could not be installed. This function is only valid in Windows NT mode. |
回避方法 : Solstice Network Client 3.x (SNC) がインストールされていない Windows NT 4.0 システムで、PC NetLink プリンタを使用してください。 SNC 3.x NT システムでは、使用できるプリンタを探してローカルにインストールすることができます。
Windows NT 4.0 システムに SNC 3.x がインストールされているか確認するには、コントロールパネルの「ネットワーク」ダイアログボックスからサービスを開いてください。 ネットワークサービスに「Solstice NFS Client」または「Solstice File Sharing」の項目が表示される場合には、 SNC 3.x がインストールされています。必要に応じて、SNC 3.x をコントロールパネルの「アプリケーションの追加と削除」を使用して削除してください。
Windows NT 環境とは異なり、プライマリ WINS サーバーが使用されている場合は、SunLink Server プログラムではセカンダリ WINS サーバーを使用できません。SunLink Server のコンピュータが、プライマリWINS サーバーとして機能し、 WINS データベースに存在しないリソースを探そうとすると、the SunLink Server NetBIOS は、そのリソース用にセカンダリ WINS サーバーを自動的に探しません。この点で、プライマリWINS サーバーとして構成される SunLink Server コンピュータは、Windows NT のプライマリ WINS サーバーと同じようには動作しません。
回避方法 : この問題は、ほとんどの環境では起こりません。問題となるのは、プライマリ WINS サーバーとセカンダリ WINS サーバーが同一である場合に互いに通信する必要のあるすべてのサーバーを指定した場合か、または、すべての WINS サーバーの複製を作成した場合です。
BDC で passwd2sam -m オプションが使用されると、次のことが起こります。
プログラミングタイプのエラーメッセージが表示される
パーミッションのないユーザーディレクトリが作成される
ユーザーディレクトリが大文字で作成される
これらの問題は、PDC 上でこのコマンドが使用された場合には起こりません。
回避方法 : BDC で passwd2sam -m を使用しないでください。
SunLink Server ソフトウェアと Microsoft Terminal Server を同じドメインで使用すると、ドメインの同期の問題が生じます。同じドメインで使用する場合には、 ユーザーの端末サーバーの構成パラメータの同期がとれなくなります。
回避方法 : SunLink Server ソフトウェアを異なるアカウントを持つ別の「リソース」ドメインにインストールしてください。
以下の記述と回避方法は、経験のある Solaris システム管理者を対象としています。
リモートで保存された Solaris ホームディレクトリは、ユーザーが自分のアカウントにアクセスする場合に、通常は自動的にマウントされます。SunLink Server の現在のリリースでは、SunLink Server システム上で保存されていない Solaris のホームディレクトリには Windows NT クライアントから自動的にアクセスすることはできません。しかし、SunLink Server プログラムと同じシステムで保存されたホームディレクトリは、Windows NT クライアントで使用できます。
この問題が起こるのは、 autofs ファイルシステムのモニターはすべてディレクトリにアクセスしようとするためです。ファイルシステムが、デフォルトで指定されている 5 分以内にアクセスされないと、ファイルシステムはマウント解除されます。そのため net share が /home で実行されると、クライアントから「共有」が接続されてホームディレクトリへのアクセスがマウント解除されます。 この問題は、autofs デーモンがユーザーが Windows クライアントシステムからディレクトリにアクセスしていることを確認できないために起こります。
回避方法 : /home ディレクトリ用の自動マウントマップエントリを -nobrowseから -browse に変更して、SunLink Server が /home のサブディレクトリを参照できるようにしてください。
SLS マネージャのサーバー処理で起動または再起動に失敗し、SLS マネージャがサーバーへの接続 (ログイン) ができないことがあります。この場合にも、起動スクリプトはエラーメッセージを表示しません。
回避方法 : サーバーが起動されているかどうかを確認するために、サーバー処理のログファイルを参照してください。パスは次のとおりです。
/tmp/.slsadmin.log
サーバーが適切に起動されていれば、サーバーが接続可能であることを示すメッセージが記録されています。このメッセージがない場合には、ホストへの接続を拒否する Java からのエラーメッセージがあります。
起動スクリプト実行直後では、これらのメッセージは記録されていません。バックグラウンドでのサーバーの起動処理が完了するまでには、数秒かかります。
サーバーの起動に失敗した場合には、再度起動を試みてください。